つくば医工連携フォーラム2022 Tsukuba Biomedical Engineering Forum 2022

大会長挨拶(Welcome message)






つくば医工連携フォーラム2022
大会長 陳 国平
(国立研究開発法人物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 生体組織再生材料グループ グループリーダー)

このたび、2022年1月21日(金)に「つくば医工連携フォーラム2022」をオンライン形式にて開催することとなりました。大会長を努めます物質・材料研究機構の陳 国平と申します。つくば医工連携フォーラムは、産業技術総合研究所、農業・食品産業技術総合研究機構、筑波大学附属病院、物質・材料研究機構が持ち回りで担当し、2009年から2020年まで毎年開催されてきました。しかし、2021年のフォーラムは、新型コロナウイルス感染防止のため、開催することができませんでした。現在もコロナ禍の最中ではありますが、国内外の学会や研究会でオンライン開催形式が定着してきた状況を鑑み、本フォーラムをオンラインで開催するに至りました。

 今大会のメインテーマは「未来につなげる医工連携イノベーション」です。世界各地で新型コロナウイルスが猛威をふるい、国内でも外出自粛やリモートワークの推奨など人々の生活様式が一変しました。これらは、医工連携イノベーションを推進する上でも大きな試練となりました。一方で、PCR装置やECMO(体外式膜型人工肺)などが新聞やインターネットで何度も取り上げられ、医療機器に対する認識が社会に広く浸透しました。このような状況にあって、本フォーラムのメインテーマには、「人々の命と健康を守る新たなイノベーションを生み出すには、医工連携を絶やすことなく、未来へとつなげていくべき」という強い決意が込められています。幸い、つくば地区とその周辺には、多くの医療機関、大学・公的研究機関、ものづくりを得意とする企業、これらの連携を強力にサポートするシステムが集結しており、医療イノベーションを生み出す豊かな土壌が育っています。今後その土壌を絶やさないためにも、今回のフォーラムをぜひ成功させることを願ってやみません。

 特別講演では、医療分野の最前線でご活躍中の先生方を講師としてお招きし、ご講演いただきます。臨床ニーズ紹介のコーナーは、医療現場のニーズを知る機会が少ない研究者・技術者にとっては、研究開発のヒントを得る貴重な機会になるでしょう。各研究機関の特色を生かしたシンポジウムセッションも企画しております。また、参加者の皆様から広く演題を募集し、オンライン形式での口頭およびポスターによる研究発表を行っていただきます。特に、ポスドク、学生の方は、つくば医工連携フォーラム2022研究奨励賞の選考対象になりますので、奮って発表していただきたく思います。医工連携イノベーションの推進にとって、企業の参画は不可欠ですので、企業各社によるプレゼンテーションも企画しています。 

 医工連携イノベーションの推進の担い手である皆様、および医工連携イノベーションに関心をもつ方々に多数ご参加いただき、活発にご議論いただきますようお願い申し上げます。