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熱伝特性測定における高精度測定技術に国内外から注目

  熱電材料の性能評価には ゼーベック係数(温度差1Kあたりの熱起電力)、電気伝導率、熱伝導率の測定が必要である。しかし、熱電材料であるがためにペルチェ熱、ジュール熱による影響を大きく受けるために各測定での高精度測定は極めて困難であった。特に熱伝導率測定では測定精度が一桁程度であった。そこで各測定におけるペルチェ熱、ジュール熱による影響について詳細に検討し、一般的なdc測定法ではこれらの影響により真値よりも19%も大きく測定されていることを明らかにした。そこで通電方向を正負二方向で通電後1秒以内に電位差測定を行い、これらの影響を受けない高速・高感度測定により、真値の測定が可能となった。また、静的比較法を用いて、熱的定常状態にしてから高速・高感度で温度と熱起電力を測定するゼーベック係数と熱伝導率同時測定システムにより、ゼーベック係数では測定誤差0.5%以内に、熱伝導率ではレーザフラッシュ法による測定に比べて一桁以上精度を上げることができた。 

 現在、熱電特性の測定に関して国内外の研究機関や会社から技術相談が数多くあり、各測定における標準値を提供するものとして注目が高まっている。

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