材料がなぜ機能を発現するかを知るために最初に行うことはその原子配列を調べることです。私たちは、高輝度放射光X線を用いた回折実験を軸に、様々な量子ビームを駆使した実験および解析技術の開発を行います。また、計測インフォマティクスや人工知能を導入することによりハイスループット計測・解析を実現し、得られた結果をデータベース化することを試みます。さらに、それらに基づいた自律的な計測・予測・材料合成の循環システムの構築を目指し、物質・材料研究を加速させることを試みます。対象となる材料は原子の配列が規則的である結晶材料から原子配列の規則性に乏しいアモルファス材料や液体まで幅広く扱います。
2023年6月4-8日にアメリカ合衆国ニューオーリンズで開催された2023 Glass & Optical Materials Division Annual Meeting (GOMD2023)において、研究生である東京理科大学創成理工学部先端化学科の博士課程2年の佐藤柊哉さんが「Synthesis of permanently densified SiO2 glasss by hot compression」というタイトルでポスター発表を行い、Graduate Student Poster Award (Second Place)を受賞しました。
量子ビーム回折グループ
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