量子ビーム回折グループ
材料がなぜ機能を発現するかを知るために最初に行うことはその原子配列を調べることです。私たちは、高輝度放射光X線を用いた回折実験を軸に、様々な量子ビームを駆使した実験および解析技術の開発を行います。また、計測インフォマティクスや人工知能を導入することによりハイスループット計測・解析を実現し、得られた結果をデータベース化することを試みます。さらに、それらに基づいた自律的な計測・予測・材料合成の循環システムの構築を目指し、物質・材料研究を加速させることを試みます。対象となる材料は原子の配列が規則的である結晶材料から原子配列の規則性に乏しいアモルファス材料や液体まで幅広く扱います。
専門・研究対象
- ハイスループット元素選択構造解析基盤の確立
- 放射光軟X線顕微鏡の開発
- AI構築による構造計測、解析の自動化
- 自律的な計測・予測・材料合成の循環システムの構築
- 電子回折レンズの開発
- データベースの構築
新着ニュース
2024年4月 プレス発表「ガラスがより硬く割れにくく変身する過程を直接観測」
NIMSとAGC株式会社、公益財団法人高輝度光科学研究センター(JHASRI)からなる研究チームは、ガラスが部分的に結晶化し、強度や耐熱性が向上したガラスセラミックスと呼ばれる材料に変化する初期過程を観測することに成功しました。
プレス発表記事
論文リンク先
2024年4月28日
超秩序構造科学若手の学校にて、量子ビーム回折グループ研修生である東北大学理学研究科の
早舩紫野さんがポスター賞を受賞しました。ポスターのタイトルは「高圧放射光X線回折実験によるCO
2含有ナトリウムケイ酸塩メルトの構造解析」です。おめでとうございました。
2023年4月8日
2023年6月4-8日にアメリカ合衆国ニューオーリンズで開催された2023 Glass & Optical Materials Division Annual Meeting (
GOMD2023)において、研究生である東京理科大学創成理工学部先端化学科の博士課程2年の佐藤柊哉さんが「Synthesis of permanently densified SiO
2 glasss by hot compression」というタイトルでポスター発表を行い、Graduate Student Poster Award (Second Place)を受賞しました。
お問い合わせ窓口
量子ビーム回折グループ
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
E-Mail:
KOHARA.Shinji=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)