イベント
SIP“インフラ維持管理・更新・マネジメント技術”
2017年度 インフラ構造材料サマースクール
2017.08.24 09:50
~ 2017.08.24 17:40
趣旨
我が国のインフラ構造物の多くは、高経年化による劣化が深刻な問題となっています。限られた財源と人材の
もと、膨大なインフラの維持管理に対処するためには、構造物劣化機構の解明とともに,維持管理フローの
高効率化が必須です。この喫緊の課題に対して、NIMSインフラ構造材料クラスターでは、土木・建築工学と
材料科学・工学の異分野連携による人材育成が非常に重要と考え、2015年度からインフラ構造材料
サマースクールを開講しています。
本スクールでは、大学生、大学院生、高専生、企業の新人等を対象に、材料から土木・建築までを俯瞰できる
研究者、技術者を育成するために必要な素養を習得していただくことを目的としています。
2015年度は材料分野、2016年度は土木・建築分野の研究者を講師に迎えて講義を行いました。
今年度は鉄鋼材料、セメント材料、関連する技術や評価手法などについての講義を行いますので、奮って
ご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
(本サマースクールは戦略的イノベーション創造プログラム“インフラ維持管理・更新・マネジメント技術”
の研究開発課題“インフラ構造材料研究拠点の構築による構造物劣化機構の解明と効率的維持管理技術の
開発”における人材育成プログラムとして開催するものです。)
※なお、本プログラムは「土木学会継続教育(CPD)プログラム」に
認定されております。(認定番号:JSCE17-0738)
お申し込み方法
以下のWEBページより、8月18日(金)までに事前登録をお願い致します。 なお、会場の広さから定員を60名とさせて頂きます。
プログラム
日時: 平成29年8月24日 9時50分-17時40分 (終了後、交流会17:40-)
場所: 物質・材料研究機構 千現地区 先進構造材料研究棟 5階Conference Room
参加費: 無料
交流会(有志による会費制):一般 3,000円 、学生 無料
9:50 |
開会の辞 |
物質・材料研究機構
土谷浩一 |
10:00-10:50 |
インフラ構造物の現状と維持管理の課題 |
国土技術政策総合研究所
木村嘉富 |
11:00-11:50 |
セメント化学の基礎
ー基本的構造材料としての材料科学的理解と応用ー |
国立環境研究所
山田一夫 |
11:50-13:00 |
昼食 |
|
13:00-13:50 |
構造材料のための溶接技術の基礎 |
物質・材料研究機構
中村照美 |
14:00-14:50 |
腐食の基礎 |
物質・材料研究機構
片山英樹 |
15:00-15:35 |
鉄筋の腐食促進試験 |
物質・材料研究機構
廣本祥子 |
15:45-16:20 |
新材料:ひずみ可視化シート |
物質・材料研究機構
不動寺浩 |
16:30-17:30 |
ラボツアー
(LCMS+DARTによるコンクリート中の微量成分測定試験、金属材料の高温クリープ試験) |
|
17:30-17:40 |
閉会式 |
|
17:40-18:50 |
交流会
(有志による会費制とし学生無料、
一般3,000円) |
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プログラム
世話人:
塩谷智基(京都大学・インフラ先端技術共同研究講座)
西田孝弘(京都大学・インフラ先端技術共同研究講座)
田中泰司(東京大学・生産技術研究所)
片山英樹(物質・材料研究機構・構造材料研究拠点)
(敬称略)
開催報告
インフラ構造材料クラスターでは、土木工学と材料工学の異分野連携による人材育成を目指し、”2017年度
インフラ構造材料サマースクール”を開講しました。
高専生、大学学部生、大学院生から企業の若手社員まで33名の受講者を対象に、橋梁などのインフラ
構造物の現状と維持管理の課題、セメント化学の基礎、鋼構造の溶接や腐食の基礎などに関する講義と、
NIMSで開発している腐食加速試験や歪み可視化シートの紹介やラボツアーを行いました。
最後に受講者には修了証が手渡され、引き続き開かれた講師と受講生の交流会では、講義中にできなかった
質問をするなどして、理解を深めていました。
講演する木村嘉富氏
講演する山田一夫氏
受講風景
修了証の授与