イベント

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ハイブリッド金属3Dプリンタと最新アプリケーション紹介 (構造材ゼミ013)

2015.07.09 14:00

趣旨

現在、世界的に激しい開発競争が行われている三次元積層造形技術(3Dプリンタ技術)について、いち早く実用化に成功されている(株)松浦機械製作所の漆崎幸憲先生をお招きし、最新の技術動向や現在の技術的な課題、今後の展開や将来展望について紹介いただきます。新しい材料や部材の製造プロセスとして、大変興味深い話題です。是非、ご参加ください。

プログラム

1.日時
2015年7月9日(木)14:00‐15:30

2.場所
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 千現地区第1会議室

3.プログラム(日本語)
14:00~15:30 ご講演(質疑含む)
「ハイブリッド金属3Dプリンタと最新アプリケーション紹介」
講師:漆崎幸憲 先生
株式会社 松浦機械製作所 技術本部
AMテクノロジー・ゼネラルマネージャー


概要:
米国オバマ大統領の教書演説と、クリス・アンダーソン著“MAKERS—21世紀の産業革命が始まる“に始まり、2013年から世界的に盛り上がりを見せている3Dプリンタ。日本では、2014年から経産省主体で“次世代型産業用3Dプリンタ技術開発”プロジェクトが5年計画で始まっている。これは、2015年度までに一次試作機の開発を行い、2018年度までに世界一の造形速度、造形精度を有する次世代型産業用3Dプリンタを完成させ、2019年度末までには装置の販売を開始すると言うものである。
今回、マツウラが2002年に試作機を世に示し、2003年より設計・製造・販売を実施している“ハイブリッド金属3DプリンタLUMEX Avance-25”の紹介と、これを用いた産業界(金型、電機、航空、医療業界)への応用事例を紹介する。

報告

三次元積層造形(3Dプリンタ)技術 について、いち早く実用化に成功されている(株)松浦機械製作所 技術本部・AMテクノロジーの漆崎幸憲ゼネラルマネージャーをお招きし、レーザー焼結積層とエンドミルによる高速・高精度切削を繰り返しながら造形を行い、深リブも放電加工レス、ワンプロセスで従来のマシニングセンタでの加工と同レベルの寸法精度・面粗度を実現できる「金属光造形複合加工(Lumex Avance25)」について、これまでの開発経緯や国のプロジェクト動向も併せ興味深い内容を伺うことができ、当日はNIMS外からの聴講希望者も含めて50余名の方が参集されました。

対応可能な金属として、鉄系材料、マルエージング鋼、純チタン、Ti-6Al-4V、SUS630、SUS316L、コバルトクロムなどがあるとのことで、当日は、複雑形状をした試作品も回覧されました。(http://www.lumex-matsuura.com/japan/contents/lumex01.html#03)これら、最新の技術動向や現在の課題、将来展望についてご紹介の後、会場からは今後の適用拡大に向けて幾つもの質問がなされ、活発な議論が展開されました。


ご講演の状況
松浦機械製作所 漆崎幸憲様
回覧された試作品
会場との質疑応答の様子
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