量子ナノ構造グループ
先端フォトニクス材料ユニット(印刷用)

グループ概要

量子ナノ

量子ナノ構造グループではMBEやMOCVDなど先端的な結晶成長法を使って、量子ドットのような半導体ナノ構造の創製技術を開発しています。また、STMやRHEEDによる表面構造解析を行い、原子レベルでの結晶成長のメカニズムも研究しています。

ご挨拶

佐久間芳樹
佐久間芳樹
量子ナノ構造グループ
グループリーダー

量子ナノ構造は半導体のヘテロ構造で作られたナノメートルスケール(10-9 m=百万分の1ミリメートル)の人工物質のことです。そこでは電子や正孔などの電荷を狭い領域に閉じ込めることで、量子サイズ効果に基づく新たな物理的性質が現れます。最も単純な量子井戸と呼ばれるナノ構造は、すでにレーザダイオードやLEDなどの光半導体デバイスに利用されています。量子井戸では井戸の寸法を変えることで光の波長制御が可能になるだけでなく、発光効率の向上や消費電力の低減に役立っています。ナノ構造の研究をさらに進めて、電荷閉じ込めのさらに強い量子ドットを実現することで、デバイスのさらなる高性能化が予測されています。また、エネルギー準位の離散化によって、単一光子の発生などユニークな現象も期待できます。私たちは新たな量子ナノ構造とそれらを利用したデバイスの創出の研究を通じて社会に貢献していきたいと考えています。

連絡先

国立開発研究法人 物質・材料研究機構
先端フォトニクス材料ユニット
量子ナノ構造グループ

TEL : 029-860-4299
FAX : 029-860-4794
E-MAIL :