@        SiCの低温焼結:αおよびβ-SiC粉末をAl-B-C系化合物(AlB2, Al4C3, B4C)を助剤として焼結すると、従来の焼結方法の温度2150℃より低い1950-2000℃前後で焼結し、焼結温度の低温化に成功した。(図1)。

A    Si3N4の急速加熱焼結:窒化ケイ素の急速加熱による焼結について検討した。β型のサブミクロン粉末の粒成長速度は粒度分布がほぼ同じα型の粉末よりも速いことがわかった。

B    発光サイアロンの合成:サイアロンはSi-Al-O-Nからなる化合物で希土類金属などをドープすると発光特性をもつことが発見された。α型サイアロンについて、Caとの共ドープによってCe-α-サイアロンが安定化することを見いだした。これを基に,紫外光(380nm)の励起で青白く光るサイアロン蛍光体を開発した(図2)。

C    発光BNの合成:プラズマパケット支援レーザーアブレーション法により、225nmの室温紫外発光するsp3-結合性5H-BNの気相合成に世界に先駆けて成功した。

 

テキスト ボックス:  
  図1 焼結助剤量と、αとβ-SiCの焼結密度

    
図2 CaとCeを固溶したαサイアロンの発光特性.