クリープデータユニット

当ユニットでは、火力発電プラントや石油化学プラントで使用される耐熱鋼や耐熱合金の長時間クリープデータを取得しています。設計許容応力は、10万時間クリープ破断強度に基づいて設定されるため、原則、対象材料の10万時間クリープ強度特性評価を目標としています。得られたデータは、NIMSクリープデータシートとして公表しており、これまでに延べ152冊を発刊しております(2023.4.1時点)。さらに、長時間クリープ試験材の微細組織写真集も発刊しております。
また、超々臨界圧火力発電プラントにて大量に使用されているASME Grade91鋼に注目して、同鋼の溶接継手の余寿命診断に資することを目的として、大型溶接継手の長時間クリープ試験を実施しています。プラントメーカーや電力会社など8社と共同で大型溶接継手のクリープ試験材の非破壊検査や組織調査等を行っております。

試験進行中の主な材料 (2023.4.1時点)

1Cr-0.3Mo (火STBA21)
2.25Cr-1Mo-0.25V (JIS SFVCM F22V)
2.25Cr-1.6W-V-Nb (火STBA24J1、火STPA24J1)
9Cr-1Mo-V-Nb (ASME Grade 91) 母材および溶接継手
18Cr-12Ni-Mo-low C-middle N (JIS SUS316HP)
18Cr-9Ni-3Cu-Nb-N (火SUS304J1HTB)
18Cr-10Ni-Nb (ASME TP347HFG)
25Cr-20Ni-Nb-N (火SUS310J1TB)
18Cr-10Ni-3Cu-Ti-Nb (火SUS321J2HTB)
NCF718 (JIS NCF718-B)
 
クリープ試験機群 (千現地区)

クリープ受託試験について

クリープ試験等約款
お問い合わせ先 : クリープデータユニット 澤田浩太
SAWADA.Kota=nims.go.jp ([=]を[@]にして下さい)

メンバー

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お問い合わせ先

クリープデータユニット
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
E-Mail: SAWADA.Kota=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)
 
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