NIMSが推進するSIP課題

2024.04.01 更新

戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 第3期課題「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」の研究推進

お知らせ

2024.04.01
サブ課題C「マテリアルユニコーン予備軍の創出」個別テーマ(1)「マテリアルユニコーン予備軍創出支援」について、2024年度公募を開始いたしました。
2024.03.11
SIPマテリアルシンポジウム「マテリアルイノベーションエコシステム構築への挑戦」を開催いたします。
プログラムや参加登録の方法など詳細はリンク先をご覧ください。
多く方のご参加をお待ちしております。



課題・社会実装に向けた戦略及び研究開発計画

課題

「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築」

SIPロゴマークおよびマテリアル課題ロゴマーク

社会実装に向けた戦略及び研究開発計画



プログラムディレクター (PD)


木場 祥介 ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社 代表取締役パートナー


ミッション

10年後の姿

  • マテリアルユニコーンが次々と生まれる、データ駆動開発の基盤をフル活用した「マテリアルユニコーン育成基盤」をベースとしたエコシステムの確立。
  • 我が国からマテリアルユニコーンを数多く創出 (=高研究開発効率のインパクトある企業の創出) 。
  • 上記の結果、「マテリアルの社会実装に必要なプロセスデータは必ず日本を経由しなければならない」状態の創出。

マテリアル産業が目指す将来像

ミッション達成に向けたシナリオ

  • フェーズ1 : SIP検討期間=エコシステムの基礎構築 (2023年~2027年 : エコシステムの基礎を構築)
  • フェーズ2 : エコシステム醸成 (2028年~2032年 : 実践を通じて実績を積み上げる期間)
  • フェーズ3 : 循環成長 (2032年~2040年頃 : ゴールの状態)

エコシステム形成の発展段階


3つのサブ課題

最初の基礎となるフェーズ1として、3つのタスク=サブ課題を設定しています。 各課題が緊密に関係し連携することで初めて「マテリアルユニコーン育成基盤の構築」が成し得るとの考えから、個別の技術開発だけでなく、企業・消費者の行動変容を促せるよう、人文・社会科学分野も含めた幅広いステークホルダーが参画し「総合知」を活用することで、産学官民が連携して共通の課題に取り組む体制を、PD、サブPDのリーダーシップの下、各課題で親密に連携し合いながら構築します。
  • サブ課題A「エコシステム形成の為のソフトインフラ整備」
  • サブ課題B「データ基盤の連携技術の確立」
  • サブ課題C「マテリアルユニコーン予備軍の創出」

本課題における研究開発に係る全体構成


サブ課題A「エコシステム形成の為のソフトインフラ整備」

社会実装に向けたSIP期間中の達成目標

我が国のフィジカル・サイバーの研究開発基盤 (プラットフォーム群) が有機的に接続されたマテリアルユニコーン育成基盤の、特にエコシステム形成に係る運用面でのソフトインフラを構築する。その上で、新事業が次々に生まれることでプラットフォーム群が安定的な収益を得ながら、これを原資として拡大再投資をしていくエコシステムの形成を目指す。

SIP後の事業戦略 (エグジット戦略)

SIP期間中に整備したプラットフォーム間連携ルール、事業設計、制度に基づいて、育成した事業化人材を活用しながら持続的に運営し、ユニコーン等の新事業創出のためにスタートアップ等の支援を実施する。


サブ課題B「データ基盤の連携技術の確立」

社会実装に向けたSIP期間中の達成目標

我が国のフィジカル・サイバーの研究開発基盤 (プラットフォーム群) が有機的に接続されたマテリアルユニコーン育成基盤における、特にデータ基盤の連携にかかる技術を確立する。その上で、サブ課題A及びサブ課題Cと連携し、新事業が次々に生まれるプラットフォームとしての確立を目指す。

SIP後の事業戦略 (エグジット戦略)

SIP期間中に整備したプラットフォーム間連携技術を用いて、データ連携エンジニアリング人材が適切なコーディネーションをしながら、ユニコーン等の新事業創出のためにスタートアップ等の支援を実施する。


サブ課題C「マテリアルユニコーン予備軍の創出」

社会実装に向けたSIP期間中の達成目標

我が国において、マテリアルユニコーン育成基盤がサブ課題Aで構築されるとともに、我が国マテリアル産業のGDPを将来大きく底上げするような、マクロトレンドを意識した社会課題解決につながるBig Theme (ボトルネック課題) に取り組むマテリアルユニコーン予備軍を複数創出する。そして、当該育成基盤から産まれた複数のスタートアップが2040年に時価総額1兆円を超えるデカコーンとなる事を目指す。

SIP後の事業戦略 (エグジット戦略)

SIP期間中に整備したプラットフォーム間連携技術、事業設計、制度に基づいて、継続的にスタートアップを支援することで、運営収入を得ると共にスタートアップの企業価値向上とデータ基盤としての価値向上に繋げる。さらに、積極的な支援を行うことで、スタートアップの株式市場への上場などにより、大きな収益を得、これを原資に自立したエコシステムとなることを目指す。



問い合わせ先

SIPに関する問い合わせ先
国立研究開発法人物質・材料研究機構 SIP推進室