第132回先端計測オープンセミナー/第1回NIMS国際標準化セミナー
~共催 : 国際標準化委員会 (VAMAS Japan)~
1. 先進材料の国際標準化におけるVAMASとNIMSの役割
2. 国際標準化 (ISO/TC201 とTC202) をもたらした背景について
日時
2018年11月5日 (月) 15:30-17:00
会場
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
千現地区 管理棟1階 第2会議室
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参加方法及びお問合わせ
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講演者
- 藤田大介 NIMS 先端材料解析研究拠点拠点長、VAMAS国内対応委員会委員長
- 志水隆一 大阪大学名誉教授
表題
- 先進材料の国際標準化におけるVAMASとNIMSの役割
- 国際標準化 (ISO/TC201 とTC202) をもたらした背景について
講演要旨
- 第5期科学技術イノベーション基本計画において「知の国際展開」として、国際共同研究、オープンサイエンス、知財戦略などと並んで国際標準化の推進が謳われている。国際標準化活動は産業立国である日本にとって重要であり、長期的なイノベーション戦略の中核を担うことは言を俟たない。さて、1982年にベルサイユにて開催された先進七か国 (G7) サミットにおいて、先進材料の試験評価の前標準化研究を行う国際共同研究のプロジェクト (Versailles Project on Advanced Materials and Standard) の推進が決定した。以来30年余にわたり、物質・材料研究の中核機関であるNIMSは、前身の科学技術庁金属材料技術研究所の時代からオールジャパンのVAMAS活動の中核を担ってきた。ここでは、過去から現在までのVAMAS活動を俯瞰しつつ、先進的な材料や試験法の標準化に資するVAMASの将来展望とNIMSの果たすべき役割を概説したい。
- 我が国におけるISO/TC201(表面化学分析)とISO/TC202(マイクロビームアナリシス)の国際標準化への取り組みは、1991年チューリヒで開催されたISO総会で、日本政府がISO/TC(表面化学分析) を設立することを提案し、承認されたことに端を発する。ここではそれをもたらした背景となった日本学術振興会第141委員会 (マイクロビームアナリシス) を中心とした活動、特にEPMAとSIMSに焦点をあてて概説を試みてみたい。