第117回先端計測オープンセミナー
環境制御型電子顕微鏡法の生物科学への応用と位相板を用いたコントラスト増強
日時
2018年1月11日 (木) 16:00~17:00
会場
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
千現地区 研究本館8階 中セミナー室
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参加方法及びお問合わせ
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講演者
箕田弘喜 (東京農工大学 工学部物理システム工学専攻 教授)
表題
環境制御型電子顕微鏡法の生物科学への応用と位相板を用いたコントラスト増強
講演要旨
電子顕微鏡はナノ材料の構造評価のための強力な分析手法である。環境制御電子顕微鏡法(E-TEM)は多くの分析手法の中で新しい観察の可能性を与える最先端の手法である。E-TEMはガス中や液中にある物質のナノスケールの可視化を実現する。これにより機能性材料の構造をその実際の動作環境で調べることが可能になるが、そのようなニーズはとりわけ生物科学の分野で広がると思われる。本講演では、E-TEMによる液中試料観察について幾つかの例を紹介する。軽元素で構成される生物材料は像コントラストが得られにくく、コントラスト増強は重要な問題の1つであるが、位相板を用いたコントラスト増強についても触れる予定である。