構造材料研究センター(RCSM)
溶接・接合技術は、構造体化を実現し、我々の社会インフラを根底から支える基盤技術であり、レジリエントな社会を構築するために不可欠な技術である。しかしながら、様々な溶接方法に対して多くの施工条件があり、得られる溶接継手の特性は多岐にわたっている。さらに継手特性と溶接方法、施工条件との関係は極めて複雑であるため、接合部の特性変化を高精度に評価・予測する技術やデータが不足しているのが現状である。そこで、本グループの特色である①その場観察、②特性評価、③データ科学の有機的な連携により、接合部の劣化に繋がる凝固現象と溶接部の欠陥形成挙動の解明および特性データベースの構築を通じて、高精度特性予測技術構築に関する基盤研究を実施する。本研究の推進により、社会的ニーズである安心・安全で長寿命な構造体を作製するための溶接・接合技術の開発を目指す。
放射光X線を利用したアーク溶接中のその場観察装置と凝固割れ形成のX線透過像
摩擦攪拌接合中の微細組織の発達過程
一般的なニューラルネットワークとLSRF5法(開発手法)で得られる入出力関係式の比較
LSRF5法で得られたTIGアーク溶接部の溶融形状予測結果
WAAM技術の概要
組成制御鉄鋼材料の利用による造形部材の変形低減効果
(なぎら ともや)
(きたの ほういち)