量子フォトニクスグループ

2023.04.01 更新

量子フォトニクスグループでは、単一光子や量子もつれ光子対など、非古典的な光を発する量子光源や光と電子の情報変換を可能とする新規量子材料の開発、および、光を用いて物質の量子状態を制御する新原理の探査を行います。特に、局所的な光応答計測を特徴とする新しい分光技術を開発し、ボトムアップ的に作製された量子材料の光学特性を観測することで、新しい量子機能素子の開発を進めます。また各種量子材料に適合する半解析的な計算手法を構築し、新機能の発現を目指しています。

専門分野・研究対象

量子フォトニクスグループの研究対象は、自己形成量子ドットなどの半導体ナノ構造、高度な光波制御を実現するフォトニック結晶やメタ構造、有機色素の会合体による自己形成ナノファイバー、あるいは、広帯域な位相整合条件を満たす周期分極反転構造など広範囲に及びます。これまでに、GaAs量子ドットを用いたオンデマンド型量子もつれ光子源の実現などに成功しました。 (図1)

図1 : 高品位GaAs量子ドットからの量子もつれ対の発生