データ駆動型無機材料グループ
材料ビックデータの構築・活用により、革新的な無機材料を設計・創出
2023.04.01 更新
自然科学は、実験データから見いだされた物理と化学の法則を出発点として発展してきた。マテリアルズ・インフォマティクス (MI) は、従来の紙などの記録メディアをはるかに超えたデータ蓄積能力と、人間より優れたデータ処理能力を有するコンピュータシステムを用いて、これまで、および、これからの材料データを最大限に蓄積し、人工知能によりパターンや法則を見つけることによって、新材料の設計と開発の時間短縮とコストダウンを目指す研究手法である。本グループは、文献、実験、計算から無機材料の化学組成や、結晶構造、組織、特性などのデータを収集し、MIの手法を用いて、材料の特性と機能を支配する物理と化学要因を特定し、革新的な無機材料の設計と創出を目指している。
専門分野・研究対象
1.電池材料文献データベースの構築とデータ駆動研究
2.計算科学的手法による無機物質探索
低次元系と遷移金属化合物を主な対象として、第一原理に基づく電子構造計算によって電子物性の定量的予測と特異な性質を示す物質の探索を行う。
3.新規機能性無機材料開発のためのデータ駆動型研究
データ科学を材料科学に応用する新しい材料研究の手法であるマテリアルズ・インフォマティクスが注目されています。データ科学と実験、理論計算を融合させたデータ駆動型研究により、新規で高機能な無機材料の材料設計・探索に取り組んでいます。
4.機械学習を用いた界面設計により高性能無機複合断熱コーティングの実現