第22回エネルギー・環境材料研究拠点 (GREEN) シンポジウム
「水素社会への期待と課題」

開催日: 2021年3月1日(月)~2021年3月7日(日) 終了


我が国は世界に先駆けて水素社会の実現を目指しており、そのために様々な技術課題の解決へ向けた研究開発の推進が急務です。本シンポジウムは、産学官の当分野で活躍中の皆様から、水素・液体水素が果たす役割への期待と課題および研究開発の現状等について話題をご提供頂き、当分野のさらなる活性化を図ることを目的として開催いたします。

開催概要

本シンポジウムは終了いたしました。
多数のご参加をいただき、ありがとうございました。

開催日 2021年3月1日(月)~2021年3月7日(日)
会場 事前録画した動画のインターネット配信
(ID/PW認証により事前登録者のみ視聴可能)
参加費 無料(事前参加登録必須)
言語 日本語
事前登録締切 2021年2月22日(月) シンポジウム終了と同時に受付を締め切ります。
後援 国立研究開発法人科学技術振興機構
一般社団法人水素エネルギー協会

開催挨拶

主催者挨拶
第1回のGREENシンポジウムは、2010年1月にナノ材料科学環境拠点シンポジウムとして開催されました。ナノ材料科学環境拠点 (GREEN : Global Research Center for Environment and Energy based on Nanomaterials Science) は、2009年に開始された文部科学省の委託事業『ナノテクノロジーを活用した環境技術開発プログラム』を実施する場として物質・材料研究機構に設置されたオールジャパンの研究拠点です。理論・計測・材料創製の融合研究体制を構築し、太陽電池、光触媒、二次電池、燃料電池の4つの出口課題に取り組むもので、GREENシンポジウムもこれらの環境・エネルギー材料をテーマとして行ってまいりました。2016年にはナノ材料科学環境拠点を内包する形で、現在のエネルギー・環境材料研究拠点 (Greater GREEN : Center for Green Research on Energy and Environmental Materials) が発足し、研究分野の拡大にともないシンポジウムでも熱電変換材料や水素製造、燃料電池を取り上げてまいりました。
今回のシンポジウムは、2019年に液体水素材料研究センターが拠点内に設立されたことにちなみ、次世代エネルギーとして注目されている「水素」を主題といたしました。招待講演の先生方からは水素社会の意義や関連技術の開発動向、さらに将来展望についてのお話をいただくとともに、NIMSからは液体水素材料センターにおける水素液化に向けた磁気冷凍技術への取り組みを紹介させていただきます。このシンポジウムが、「水素」にかかわる皆様のお役に立てればと願っております。
物質・材料研究機構
エネルギー・環境材料研究拠点長
高田 和典
物質・材料研究機構理事挨拶
当機構エネルギー・環境材料研究拠点では、次世代エネルギーとして注目されている水素を社会へ普及させるために必要な革新的材料技術の研究開発に取り組んでいます。特に最近、水素の革新的な液化方法である磁気冷凍技術の開発に取り組み始めました。現行の液化技術は圧縮機を用いる方法です。この方法は産業革命以来200年以上かけて発展してきた成熟技術であり、劇的な性能向上や小規模化への対応は容易ではないと考えられています。磁気冷凍技術は効率や小型化などの点で有利になると理論的に予想されており、従来方式と適切に使い分けることによって、共に水素社会を支える重要な技術の一つとして期待されています。
水素社会を実現するためには、NIMSが取り組んでいる水素製造や水素液化以外にも重要な技術課題が山積しています。これを乗り越えるためにはオールジャパン体制の産学官連携が極めて重要です。本シンポジウムにおいて国内関係機関の皆様がそれぞれの専門分野から意見を提供して頂き、また互いに情報を共有し、2050カーボンニュートラルへ向けて技術を前進して頂くことを願っております。
物質・材料研究機構理事
宝野 和博
来賓挨拶
文部科学省研究振興局参事官 (ナノテクノロジー・物質・材料担当) の黒澤でございます。第22回エネルギー・環境材料研究拠点 (GREEN) シンポジウムの開催に当たり、文部科学省を代表して一言ご挨拶申し上げます。
はじめに、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためウェブ上での開催となりましたが、関係者の皆様のご尽力により本会が開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
昨年10月に、菅総理は所信表明演説で「温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする」という目標を打ち出しました。この目標を実現させるには、再生可能エネルギーの普及・拡大だけでなく、エネルギーの革新的な技術開発も不可欠だと考えられております。
水素エネルギーは新たなエネルギー資源の最も有力な候補の一つとして期待されており、我が国は世界に先駆けて水素社会の実現を目指して研究開発を進めております。
このような状況の中でNIMSが「水素社会への期待と課題」というテーマを掲げシンポジウムを開催することは、当該分野の研究開発をより一層活性化するために、非常に有意義であると考えられます。
水素社会の実現には、材料分野においても基礎から実用まで様々な技術開発が求められており、文部科学省としても革新的及び基礎基盤的な研究開発の推進を図り、NIMSの取組を支援していきたいと考えております。 
最後に、本会が実り多いものとなり、ここに関係する全ての皆様方が、今後益々ご成功とご発展されることを祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。
文部科学省研究振興局参事官
(ナノテクノロジー・物質・材料担当)
黒澤 弘義

プログラム


招待講演者 (敬称略、五十音順)
「大規模液体水素システムの構築に向けて」
神谷 祥二 (川崎重工株式会社 技術開発本部 上席研究員)
「水素エネルギーの大量導入の意義」
坂田 興 (一般社団法人水素エネルギー協会 会長)
「水素関連ビジネスの大陽日酸の開発状況と今後の動向」
高野 直幸 (大陽日酸株式会社 開発本部環境戦略室 室長)
「水素エネルギー社会の現状と将来展望」
辻上 博司 (岩谷産業株式会社 中央研究所 水素技術開発担当部長)
「水素社会へのTipping Point (転換点) はいつ訪れるか?」
名久井 恒司 (東京理科大学 研究戦略・産学連携センター 研究・産学連携支援部門長)
「国内外の水素エネルギー関連動向と福島再生可能エネルギー研究所での水素関連技術開発の紹介」
古谷 博秀 (産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター長)
「鉄鋼製造における水素利用と課題」
村上 英樹 (日本製鉄株式会社 フェロー)
「水素と内燃機関」
山根 公高 (山根公高水素エネルギー研究所 代表)

一般講演者 (いずれも所属は物質・材料研究機構、五十音順)
「Pursuit of Catalysts for the Nuclear Spin Conversion in Molecular Hydrogen」
阿部 英樹 (エネルギー・環境材料研究拠点 独立研究員)
「水素液化用磁気冷凍機の開発」
神谷 宏治 (エネルギー・環境材料研究拠点 磁気冷凍システムグループリーダー)  
「浮遊帯域法による合金単結晶の育成 ~磁気冷凍材料開発にむけて~ 」
菊川 直樹 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料研究センター 主幹研究員)  
「中性子回折法による水素液化用磁気冷凍材料の特性評価」
北澤 英明 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料研究センター 特別研究員)  
「水素液化用磁気冷凍機への材料適用化にむけて」
齋藤 明子 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料研究センター 主席研究員)
「水素液化のための磁気冷凍材料」
櫻井 裕也 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料グループリーダー)
「気体オルソ・パラ水素の分光計測 -簡易・安価なオルソ・パラ比測定装置の開発-」
高澤 健 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料研究センター 主幹研究員)
「革新的水素液化技術の概要」
沼澤 健則 (エネルギー・環境材料研究拠点 液体水素材料研究センター 特別研究員)  

各講演視聴ページ

※終了いたしました。
[開催期間 : 2021年3月1日(月)~2021年3月7日(日)]

参加方法

参加費 : 無料
参加登録締切 : 2021年2月22日(月) シンポジウム終了と同時に受付を締め切ります。
参加登録用URL : 終了いたしました。

イベント・セミナーデータ

イベント・セミナー名
第22回エネルギー・環境材料研究拠点 (GREEN) シンポジウム
「水素社会への期待と課題」
会場
事前録画した動画のインターネット配信
(ID/PW認証により事前登録者のみ視聴可能)

開催日: 時間
2021年3月1日(月)~2021年3月7日(日)
参加料
無料(事前参加登録必須)
言語
日本語

お問い合わせ

連絡先
シンポジウム事務局
E-Mail: nims_green_symposium=nims.go.jp([ = ] を [ @ ] にしてください)
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