モンテカルロシミュレーション
Al合金のクタスター形成シミュレーションについて説明する。
原子間交換エネルギー
1) 原子間結合エネルギー値, eij
原子間結合エネルギー、および原子と空孔の結合エネルギーの値, eij は文献
[S.Hirosawa,T.Sato,A.Kamio, and H.M.Flower, Acta Mater., 48(2000), 1797-1806.]
より、以下のように与えられる。
・最近接原子間における結合エネルギー(kJ/mol)Va : Vacancy
Al Cu Mg Li Zn Ag Sn Al -54.5 -49.3 -34.5 -37.9 -36.4 -49.6 -47.4 Cu -48.5 -32.2 -35.7 -33.4 -45.5 -46.6 Mg -16.8 -19.2 -16.9 -30.3 -30.17 Li -24.4 -21.1 -35.0 Zn -20.3 Ag -47.3 Sn -47.7 Va -21.9 -15.8 -10.3 -11.8 -6.03 -14.8 -24.2
2) 原子間交換エネルギー値の計算
最近接原子間の交換エネルギー,Wij は、上の表の値を用いて、
Wij=eij-(eii+ejj)/2
と計算される。また溶質原子Xと空孔Vaとの交換エネルギーは、
WXVa=(eXVa+eAlAl)-(eXAl+eAlVa)
にて定義される。この定義は、Alと空孔との交換エネルギーWAlVa=0と設定した定義である。
(自由エネルギーの基準に、Al-Va2元系[空孔を1成分と見なしている点に注意]の内部エネルギーを採用した場合に相当)
モンテカルロシミュレーション
3次元fcc格子における空孔拡散でのモンテカルロシミュレーションで、表示画面は(100)面
・Al(青)-Zn(赤)2成分系
・Al(青)-Cu(赤)2成分系
・Al(青)-Cu(赤)-Mg(緑)3成分系
・Al(青)-Cu(赤)-Mg(緑)-Ag(空)4成分系