NIMS Conference 2014
ソフトマテリアルが拓く未来社会
今年も7月1日より3日間、つくば国際会議場にて「NIMS Conference 2014」を開催いたします。
"NIMS Conference 2014" について
開催趣旨
ゴムやプラスチック、液晶、ゲルに代表されるソフトマテリアルは、金属やセラミックスなどのハードマテリアルと同様、現代社会を支える重要な材料です。 プラスチックは、衣料品から自動車、住宅に至まで幅広く利用されており、液晶は今日、世界で最も利用されている表示材料となっています。そして、震災後に 注目を浴びている免震ゴム、医療用のコンタクトレンズなども重要なソフトマテリアルになります。情報やエレクトロニクスの分野では、プラスチック製の光 ファイバーや有機EL (Electro Luminescence) 材料が注目され、大型の研究プロジェクトが進んでいます。ソフトマテリアルの重要性は、今後も益々大きくなっていくでしょう。
物質・材料研究機構では、21世紀におけるソフトマテリアルの重要性を認識し、総合的な研究体制を構築してきました。ソフトマテリアルの研究は非常に裾 野が広く、新しい有機分子や高分子の合成、分子の集合構造の制御、光・電子物性の評価や理論の構築、力学特性、生体親和性の制御などが含まれます。このた め、異分野の研究者との連携を深めながら、研究領域の深化と拡張を行ってきました。
しかしながら、ソフトマテリアルへの社会からの要求と期待は急速に拡大しています。有機分子の発光材料は、軽量かつ色彩が豊かなため、ウェアラブル (携帯 可能) な表示デバイスへの応用が期待されています。長寿高齢化社会には、インプラント材料の耐久性や生体親和性の向上が不可欠であり、ゲルとハードマテリ アルの融合が求められています。アジア各国での大気や河川汚染は、高性能フィルターや水処理膜などの環境保全材料の開発を必要としています。
この度、物質・材料研究機構では、7月1日(火) - 3日(木)の3日間、NIMS Conference 2014を開催致します。「ソフトマテリアルが拓く未来社会」をテーマとして、有機・高分子材料に関連する基礎科学、光・電子機能の解明と材料応用、生体 材料としてのインターフェース、ならびに環境、エネルギー関連分野へ貢献するサイエンスについて広く議論を交わしたいと考えています。
NIMS Conference期間中には、ソフトマテリアル分野の研究・開発に大きな功績のあった研究者を讃えるNIMS賞※授与式および受賞記念講演、国内外の 著名研究者による基調講演をはじめ、個別課題を議論するテクニカルセッションが行われます。多数の皆様の参加をお待ちしております。 (講演・討論は英語で 行われます。)
会場・アクセス
会場
エポカルつくば
つくば国際会議場 「エポカルつくば」
〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3
TEL. 029-861-0001
FAX. 029-861-1209