NIMS Conference 2013
機能性原子/分子薄膜の構造制御とその応用
今年も7月1日より3日間、つくば国際会議場にて「NIMS Conference 2013」を開催いたします。
"NIMS Conference 2013" について
開催趣旨
半導体集積回路に代表される電子デバイス、エレクトロニクスはユビキタスコンピューティング社会を支える基盤技術です。最近ではスマートフォンとクラウドコンピューティングの融合でさらなるサービスの向上が進んでいます。さらに身の回りにはこうした電子デバイスが溢れ、テレビ、家電製品、さらに自動車の制御などにも電子デバイスが数多く使われています。いわばエレクトロニクスは日本の産業を支える基盤でもあるのです。
これまで電子デバイスは高集積化、微細化をすすめることで高速化と低消費電力化を進めてきました。しかし、その限界が近づいています。そのために、新材料と新構造でその限界を超える必要がでてきました。
材料として注目されているのは、多様な機能をもつ有機分子材料です。特に有機分子は層状に成長が可能なことから2次元デバイスとしても有効ですし、最近では無機材料との融合で新しい機能を発現することも可能になっています。また、これらの材料を成長させる方法として原子層堆積法やもともと2次元構造であった材料をつかってこれまでにない構造と機能を発現する超薄膜も注目を集めています。
こうした ナノ構造を評価する方法としてX線や中性子線をつかった分析や関連する表面分析手法も大きな発展をみせています。
これらの材料、構造、評価手段の開発は次世代のエレクトロニクスの扉を開く大切な要素技術です。
この度、物質・材料研究機構では、多様な分野の研究者が集まり、7月1日 (月) -3日 (水) の3日間、NIMS Conference 2013を開催致します。「機能性原子/分子薄膜の構造制御とその応用」をテーマとして、次世代のエレクトロニクスを支える新材料、新技術や関連する作製方法や分析方法に関係する基礎課題などについて、広く議論を交わしたいと考えています。
NIMS Conference期間中には、エレクトロニクス材料の研究・開発に大きな功績のあった研究者を讃えるNIMS賞※授与式および受賞記念講演、国内外の著名研究者による基調講演をはじめ、個別課題を議論するテクニカルセッションが行われます。多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。
(講演・討論は英語で行なわれます。)
会場・アクセス
会場
エポカルつくば
つくば国際会議場 「エポカルつくば」
〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3
TEL. 029-861-0001
FAX. 029-861-1209