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二種類のコロイド結晶

 コロイド結晶には、粒子同士がくっついた「密充填のコロイド結晶」(あるいは接触型のコロイド結晶)と、粒子間距離が離れた 「疎充填のコロイド結晶」(あるいは非接触型のコロイド結晶)の2種類があり、それぞれ、粒子間相互作用や作製方法が大きく異なって います。

 密充填のコロイド結晶はパチンコ球が並んで規則正しい配列を作っているようなものであり、わかりやすいでしょう。一方、疎充填の コロイド結晶は、粒子が分散媒中に浮遊して離れている状態で規則正しく並んでいるわけであり、何故そのようなことが可能であるのか、 不思議かもしれません。

 疎充填のコロイド結晶では、粒子が電荷をもち(全ての粒子が同種の電荷をもつ)互いに静電反発によって一定の距離を保っています。 このような粒子系を荷電系と言います。代表的なものにポリスチレン粒子のコロイド結晶があります。ポリスチレン粒子は表面に硫酸基などの解離基を もち、水に分散した状態では、これがイオンに解離して粒子表面が負に帯電した状態になっています。  




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