セッション詳細
このページで紹介しているセッションの詳細もご覧いただける『要旨集』のPDFファイルを、ダウンロードページにてダウンロードいただけます。
オーラルセッション

次世代ナノテクノロジー基盤技術の開発と利用
ナノテクノロジー基盤領域 領域コーディネータ
岸本 直樹
ナノテクノロジーは20数年の歩みを経て第3世代に入り、科学と技術の母である物質・材料の開発に重要な役割を果たしています。しかし、人類社会の福利と地球環境の維持を両立させるために必要な各種の革新的技術の実現を可能にする新材料を開発してゆくためには、ナノテクノロジーは最近顕在化してきたハードルを越えて質的に進化しなければなりません。「ナノテクノロジー基盤領域」は、この現況を見据え、ナノテクノロジーの新しい基礎・基盤研究に挑戦しています。

新規ナノスケール物質・材料の開発
ナノスケール物質領域 領域コーディネータ
室町 英治
物質・材料科学におけるブレークスルーは、しばしば新しい物質の発見によってもたらされます。ナノスケール物質領域では、新規ナノスケール物質を組織的・系統的に探索・創製し、さらにそれらを高度に組織化することで、環境、エネルギー、エレクトロニクスなどに資する革新的シーズの開発を目指しています。

ナノ構造新物性発現に基づく新情報通信材料開発
情報通信材料研究領域 領域コーディネータ
堀池 靖浩
情報通信材料研究領域は、次世代ITを支える情報通信関連の先進材料をナノ構造制御を基盤に開発しています。半導体、光、磁性各材料を研究する3センターから成り、ナノメーターレベルの超微細集積回路用金属ガラスゲート絶縁膜、窒化ボロン室温紫外線レーザー、石英の周期的ツイン構造による紫外光用周波数変換素子、柔軟なフォトニック結晶ラバー、省ディスプロシウム高保磁力希土類磁石、スピン分極電流源用ホイスラー合金系ハーフメタルの探索・素子化などのトピックスを紹介します。

医工学とナノバイオを指向する生体材料研究領域
生体材料研究領域 領域コーディネータ
立石 哲也
生体材料研究領域では、国民が安全・健康で快適に暮らせる社会の実現に向けて、再生医療、ナノ薬物送達システム等の次世代医療技術やバイオエレクトロニクスなどの安全性評価技術の進展に貢献することを目指しています。ナノテクノロジーを活用して、材料科学と生物・化学の融合領域を系統的に研究することで、各種疾患治療等に役立つような革新的なナノバイオ材料とデバイスの開発を進めています。

社会的ニーズに先導的に応える環境・エネルギー材料領域
環境・エネルギー材料領域 領域コーディネータ
長井 寿
我が国の強みである材料技術をベースに、ナノテクノロジーを駆使することにより、次世代の超耐熱材料、中低温域で高効率に作動する燃料電池材料、実用に向けた高性能な超伝導材料、可視光に効率よく応答する新規光触媒材料、高性能な構造材料など、社会的ニーズに先導的に応える材料の開発を進めています。

ナノテクノロジーを融合した近未来の構造材料
材料信頼性領域 領域コーディネータ
香川 豊
高信頼性を保障し、安全・安心な社会の実現に寄与できる近未来の構造材料技術を提案しています。そのために、金属系材料の損傷・破壊機構の解明、ナノテクノロジーを活かした新規構造材料開発、フェイルセーフ機能を持つ高分子複合材料、セラミックス複合材料及びコーティング、高選択性、高応答性、高感度性の三要素を持つ新しいセンサー材料とセンシング技術開発を進めています。
萌芽トピックス(16:00-16:25)

①超微粒高純度立方晶窒化ホウ素焼結体の高圧合成
ナノ物質ラボ グループリーダー
谷口 尚
ダイヤモンド工具の適用が困難な鉄鋼材料の精密切削プロセスを、立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体により実 現を目指しています。10万気圧領域でcBNの高圧焼結条件の最適化を行い、平均粒子径100nm以下の高純 度cBN焼結体を合成し、高速切削条件下でステンレス鋼の精密切削を実現しました(理化学研究所との共同研 究)。焼結体の合成圧力・温度条件の緩和、精密切削用刃先形状・加工プロセスの最適化が課題となります。

②磁性体で水素を液化する
-水素磁気冷凍システムの開発-
材料ラボ 主席研究員
沼澤 健則
来るべき水素社会のインフラ整備には、エネルギー密度の高い液体水素がきわめて有用です。しかし液体水素は沸点が約20Kの極低温液体のため、液化や貯蔵に最適化された冷凍システムの開発が不可欠となります。我々は固体磁性体を利用した磁気冷凍の可能性に注目し、液化効率50%以上を達成する水素液化磁気冷凍の開発に先鞭をつけました。試験結果及び実用化への課題について紹介します。
ポスターセッション
No. | テーマ名 | No. | テーマ名 | |
1 | 走査マルチプローブ顕微鏡のバイオ応用 | 35 | CO2削減に役立つ超耐熱材料-高効率ジェットエンジン | |
2 | 新しいナノスピン計測法 | 36 | 航空機の信頼性向上に役立つ超耐熱材料技術 - ジェットエンジン部材解析 - | |
3 | III族窒化物半導体デバイス材料のTEM評価 | 37 | 中温型燃料電池用有機無機ハイブリッド電解質 | |
4 | 強磁場固体NMRが拓く新分野 非晶質物質のナノ構造解析 | 38 | 金属間化合物Ni3Al箔の開発と燃料改質触媒への応用 | |
5 | マイクロカンチレバーを利用した薄膜ヤング率測定法 | 39 | 新規ナノポーラス材料の開発とその燃料電池材料や分離材料への応用 Development of Nanoporous Materials and their Applications in Separation of Green Tea Components and Fuel Cells |
|
6 | 実用材料のナノ組織形成シミュレーション法の開発 | 40 | 万能アニオン指示薬 Universal Anion Indicator | |
7 | 誘電体材料の理論設計 | 41 | 高安定化Nb3Al超伝導線材の開発 次世代加速器及び核融合炉応用を目指して | |
8 | 高温超伝導固有ジョセフソン接合系を用いたTHzレーザー発振 | 42 | 高分解能SQUID顕微鏡の開発 | |
9 | High-k絶縁膜/化合物半導体の界面制御 - 化合物半導体MISFETの実現に向けて - | 43 | 高性能光触媒コート膜の開発 ― 腐食性ガス分解速度、従来比30倍を実現 ― | |
10 | 有機色素分子の自己組織化による微小光導波路 | 44 | 新規可視光応答型光触媒材料 | |
11 | SEM観察下マニピュレーション:材料開発を支える先端工芸技術 | 45 | 水熱反応を利用したリチウム二次電池正極材の合成 | |
12 | 固体素子型自己保持リレー | 46 | 靭性に優れた高強度マグネシウム合金の開発 | |
13 | 酸化物ナノシートを用いた配向膜用新規ナノシード層の創製 | 47 | 靭性に優れた高強度低合金鋼の開発 | |
14 | BNナノチューブのゲルの形成と無公害化への機能化 Gel formation and green chemical functionalization of BN nanotubes |
48 | 高強度ボルトの遅れ破壊特性の評価手法 | |
15 | ナノレベルの薄さの透明磁石 | 49 | 簡便な高圧水素中材料試験法 | |
16 | ナノチューブの‘その場’物性測定 - 300kV高分解能透過電子顕微鏡内における電気的および機械的特性の‘その場’測定- |
50 | 超音波疲労試験による介在物検査 | |
17 | 高分子光配向膜とそのデバイス応用 | 51 | コンビナトリアルスパッタコーティングシステム | |
18 | タンパク質の単一分子機能の計測 | 52 | 高温用炭素繊維強化プラスチックス複合材料のハイブリッド化によるフェイルセーフ機能の発現 | |
19 | ハイブリッドポリマーを用いたエレクトロクロミック材料 | 53 | バルクナノ積層材料の作製技術と力学特性 | |
20 | プラズマプロセスで合成した分散性の高い高結晶性ナノ粒子 | 54 | 電子線モアレ法を用いた微小領域での変形・応力測定法 ー ひずみ、応力から非線形性測定まで ー |
|
21 | 有機材料からの非酸化物セラミックス粉末の合成 | 55 | 新しい原理による形状記憶および超弾性材料 | |
22 | 高次ナノ細孔構造制御技術とその応用 | 56 | 形状記憶合金薄膜アクチュエータの開発 | |
23 | 窒化物系半導体を用いた耐環境性水素ガスセンサーの研究 | 57 | ダイヤモンドpin接合ダイオードによる深紫外線センシング | |
24 | コンビナトリアル手法を用いた電極材料の開発 | 58 | 垂直配向フラーレンチューブの合成 | |
25 | スマート光学コーティング:歪み分布の可視化技術 | 59 | 超微粒高純度立方晶窒化ホウ素焼結体の高圧合成 | |
26 | 紫外線(355nm)を発振する擬似位相整合素子の開発 | 60 | 対地震用Fe-Mn系制振合金の開発 | |
27 | 透明導電性酸化物である酸化ガリウム単結晶を利用した光応用 | 61 | LaB6ナノワイヤを用いた次世代電子ビームナノデバイスの開発 New Generation Electron Beam Devices based on LaB6 Nanowires |
|
28 | ホイスラー合金系ハーフメタルの探索 | 62 | ナノレベルのマススペクトル計測のための新技術と標準物質 | |
29 | Co基ホイスラー合金を用いた室温巨大トンネル磁気抵抗素子の開発 | 63 | 構造材料データシートの作成 安心・安全な社会のために | |
30 | レーザー補助広角3次元アトムプローブによるナノ組織解析 | 64 | 長時間クリープ寿命予測法による許容応力の見直し | |
31 | 濃厚ポリマーブラシを用いた生体適合性表面の開発 | 65 | 材料研究支援ツールとしての微細加工 | |
32 | 再生医療のための高分子多孔質材料の開発 | 66 | 電子線励起超軟X線分光装置による超低エネルギー特性X線を用いた状態分析法の開発 | |
33 | 生きた細胞とMEMS技術を用いた細胞毒性検出チップ | 67 | 複合材料熱物性予測システム(CompoTherm) Simulation and Optimization system for composites materials |
|
34 | CO2削減に役立つ超耐熱材料 - 高効率発電ガスタービン - | 68 | NIMS物質・材料データベース NIMS Materials Databases |