ナノテクノロジーは、新規なナノ構造の創製、あるいは、未知の特異な機能を計測によって引出し、材料、デバイスさらにはシステム化することによって、エネルギー、環境、資源、医療などの課題解決に向けた飛躍的な技術革新につながることを目指しています。 今回の「ナノテクノロジー総合シンポジウム」では、ナノテクノロジープラットフォームによる最新の成果の報告とともに、新規なナノ構造の創製、ナノ計測の開発とそれによる未知の特異な機能の導出に基づく材料・デバイスのシステム化など、ナノテクノロジーがエネルギー、環境、資源、医療などの課題解決に向けた飛躍的な技術革新につながることを展望します。
基調講演には、大阪大学教授の河田聡氏をお招きして、「プラズモニクス : 光でナノを操る科学」のお話を、トヨタ自動車株式会社の梅村晋氏には「材料技術が切り拓く革新的クルマ社会」についてのお話をいただきます。また、ナノテクノロジー研究開発のトピックスとして、新材料を目指す新しい潮流のコンピュータ主導材料設計、ナノテクノロジーを駆使して新材料を創製するのに不可欠な「観る、測る」技術の最近の進展、また最新技術の適用分野として、日本の産業を牽引する自動車関連部材を中心とした研究開発の動向をご紹介していただきます。 シンポジウムに参加される皆様には、イノベーションに向けてのナノテクノロジーの貢献と研究動向を知っていただく場となる事を期待しております。
本シンポジウムでは、さらに、ナノテクノロジー研究基盤として先端機器の共用を進めているナノテクノロジープラットフォーム等による利用成果トピックスについても紹介いたします。