文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトでは、我が国におけるナノテクノロジーを戦略的に推進することを目指し、最先端の施設・設備の外部研究者への利用機会の拡大を図るため、様々な試みを行っております。このたび、その一環として、それらの施設・設備を用いた人材育成スクールを平成15年、16年に引き続き平成17年度も開催することとなりました。
本年度の極微細加工・造形に関する人材育成スクールとして、平成17年7月から9月にかけて、東京工業大学と産業技術総合研究所における「東工大・産総研共同極微細加工・造形スクール」と、産業技術総合研究所における「極微細加工・造形スクール」を開催致します。これらのスクールでは、大学院生や産学官の研究者を対象に、単に装置の原理の学習だけでなく、極微細加工・造形 (ナノ・マイクロファブリケーション) の基礎から最先端の技術までを、装置の操作、材料の加工およびその観察等を実際に経験することによって習得する場を提供します。
「東工大・産総研共同極微細加工・造形スクール」は電子ビーム描画装置に関するスクールで、産総研で基礎的な実習を行い、東工大で実践的な最先端技術に関する実習を行います。「極微細加工・造形スクール」は、集束イオンビーム加工観察装置、電子ビーム描画装置、走査型プローブ顕微鏡、走査型電子顕微鏡、フォトリソグラフィについてのスクールです。これらの装置やフォトリソグラフィに関する1日間の実習や、オペレーターと1対1で実習を受ける1on1、さらには参加者自身のテーマについて最大4日間まで受けることが出来る実習など、バラエティーに富んだ実習を提供します。これらスクールの実習内容や応募者の選考等、スクールの詳細については以下の通りです。また、さらに詳細な情報をホームページで提供します。