NIMS研究員がつくば市立竹園東中学校で土曜日授業を実施

2014.11.22, 2014.12.20


平成24年11月22日、12月20日および平成25年2月21日につくば市立竹園東中学校で行われた「土曜日授業 特別講座」において、NIMSの研究員が出前授業を行いました。

これは、つくば市が進める土曜日授業への取り組みの一つとして、社会の第一線で活躍している保護者や研究者などの地域人材を活用した中学生向けの講座を開設したもので、科学、歴史、社会問題、医療、芸術など様々な分野にわたる28の講座が実施されました。

11月と12月の講座では超伝導物性ユニット小森和範主任研究員が「とても冷たい世界のできごと・超伝導のはなし」と題して、超伝導と低温物性をテーマに液体窒素を用いた低温脆性や気体の凝縮などの極低温実験、高温超伝導体を用いた反磁性や永久電流の実験が行われました。低温脆性を使った鉄棒の破壊やマイスナー効果・ピンニング効果による超伝導体の磁気浮上などのいくつかの実験には、子どもたちが参加し、超伝導体の下で宙づりになった磁石を興味深く観察するなど低温物性の奇妙な振る舞いを体験しました。また2月開催の講座では超伝導線材ユニットナノフロンティア材料グループ高野義彦グループリーダーが「ダイヤモンドの科学」と題してダイヤモンドの美しさや超伝導特性の発現についての講座を実施しました。ダイヤモンドの性質と不純物の関係の講義とともに本物のダイヤモンドの観察、紫外線による発光、超伝導を使った磁気浮上ジェットコースターなどの様々な実験を織り交ぜた内容に、生徒たちは大きな歓声を交えながら臨んでいました。


「講座「ダイヤモンドの科学」の様子」の画像

講座「ダイヤモンドの科学」の様子