LT-STM


液化ヘリウム(4.2K)温度での測定方法<測定室(Ch.3)>


1.液化窒素を抜く(Chamber内側のタンク)


@Ch.3の上部にある内側タンク用排気口ホース(a)をクリップで留める。(ホースは切れ目の入っていないものに替えておく。)


ALHe注入口のホース(b)は開けておく。


BN
2ガス注入口のホース(c)にはN2ガス用ホースをつなぐ。(専用棒で接続)。


CN
2ガス用バルブを開け、N2ガスを導入する。(開いているホースから液体窒素が吹き出るので注意。)


Dホースから液体窒素が出なくなったら、終了。(液化窒素が残らないようによくN
ガスでパージするとよい。





2.液化ヘリウムを注入(Chamber内側のタンク)

@Ch.3上部の内側タンクの排気口ホース(a)(c)を開けておく。


A内側タンクからLN2用注入棒を取り外し、ヘリウム注入棒に取り替える。(b)その際0−リングとネジは外して付け替える。


B液化ヘリウム容器の加圧用圧縮ヘリウム注入口の弁を開けて、容器内の圧力を下げる。


Cヘリウム注入棒のもう一方はOーリングを小さい物と取り替えて、液化ヘリウム容器注入口に入れる。(加圧用圧縮ヘリウム注入口からヘリウムガスが吹き出すので注意)


D加圧用圧縮ヘリウムのホースを液化ヘリウム容器につなぐ。(ホースをつなぐ際に容器内になるべく空気の入らないようにボンベのバルブを少し開けてヘリウムをリークしながらつなぐとよい。)


E液化ヘリウム容器のエアー用のバルブを閉める。


F加圧用圧縮ヘリウムボンベのバルブを少し開けてすぐ閉めて、加圧する。


GCh.3上部の内側タンクの排気口からヘリウムガスがゆっくり吹き出し始めたら準備完了。排気が止まってしまったら、また加圧する。


H温度が下がる前に、探針はサンプルの近くまでAprroach/cont.し、シャッターを閉める。(低温ではAprroachに時間がかかるためZ Hightは80%から100%に変更しておく)


I数時間で4.2Kまで下がる。


J温度が一定になったら、探針をAprroach/App.し室温と同様に測定する。


K測定が終わったら、エアー用のバルブを開けて、加圧用圧縮ボンベのホースを外す。注入棒を外しO−リングを元のものと替えて蓋をする。圧縮ボンベの弁を閉める。