物性理論に基づいた磁性材料設計と性能予測
磁性理論グループでは、磁性・スピントロニクス材料とそれらから構成される素子開発を効率的に進めるために磁性理論ならびにスピン伝導・熱輸送の理論研究を行っています。物質の電子状態、電気伝導、格子振動を主に第一原理計算を用いて解析することで、より機能的な磁性材料を実現するための指針を提示することを目的にしています。特に、有限温度での磁化の揺らぎや格子のダイナミクスの効果を取り入れて、磁性材料が実際に動作する温度(室温付近)での磁気特性を理論的に明らかにすることに力を入れています。また、最近ではマテリアル・インフォマティクスの手法を取り入れて、より大規模で効率的な磁性材料探索にも取り組んでいます。