【概要】
独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:岸輝雄)では、知的基盤の充実に向けた、取り組みの一環として、低合金鋼を対象とした大気腐食特性と開発指針の取得を図り、腐食データシートを平成14年12月25日付けで発行した。今回発行するのは、
1.『NIMS CORROSION DATA SHEET
No.0
腐食特性データシート作成計画』
2.『NIMS CORROSION DATA SHEET
No.1 Fe-NiおよびFe-Cr
系2元合金の大気腐食特性データシート』
であり、腐食データシートとしては初めての発行となる。
このプロジェクトは、クリープと疲労データシートで30年以上の実績がある物質・材料研究機構を中心に、宇宙開発事業団、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所の宇宙3機関連携・協力事業として推進しているものである。
【腐食特性データシートの経緯】
平成9年から始まった超鉄鋼プロジェクト研究において、機構内に大気暴露試験施設を新たに整備し、
JIS
耐候性鋼の主要合金元素である
Cr、
Cu及び
Niの耐候性に対する添加効果を明確化する目的で、腐食暴食協会さびサイエンス研究会とともに共同暴露試験が始まりで、その後、低合金鋼の大気腐食特性を取得するために、データシートの整備を開始した。
【データシートの今後の発行予定】
Fe-Al、Fe-Si系二元合金 大気腐食特性データシート
Fe-Ni、Fe-Cr系二元合金 大気腐食特性資料
|