開発の目的
材料安全使用のための材料リスク情報プラットフォームの開発に関する研究
■■ 5 ■■ 材料リスク情報プラットフォームの構成要素
材料リスク情報は多岐に渡るものであるが、リスクを受容しつつ材料を最適に使用するためのガイドラインを提供するものである。
以下には、同プラットフォームの主要な構成要素を示す。||| 1 ||| ユーザーの材料に係わるシンセシス作業を支援するメインモジュール
個々のサブモジュールには、各種のDB、シミュレータ、ツール等が含まれるが、それらによって構成されるサブモジュールからの出力に対してリスク指標を付与して情報の提供を行う等、サブモジュール群をコントロールして得られる情報を提供する。
また、ユーザーがシンセシス的思考による設計業務等を行うための発想支援、情報ナビゲーション等の計算機支援環境を提供する。||| 2 ||| 材料使用に係わる広範囲のリスク研究に基づくリスク研究サブモジュール
材料使用に係わる広範囲のリスク研究、特にリスクと社会との関わりについて広範な知見を蓄積・整理し、その情報をユーザーに提供する。
||| 3 ||| 材料使用に関わる技術開発に基づくサブモジュール群
材料使用に関わる技術・システム開発により開発され、メインモジュールからの呼出しに呼応して起動するモジュール群である。
例えば、以下のようなモジュールがある。
・リスクを前提とした設備診断支援モジュール
・安全率・許容応力の合理的設定モジュール
・材料使用事例データベース
・実験室での実機環境再現実験結果に基づく評価モジュール
・実機での材料劣化・損傷計測に基づく劣化・損傷定量モデル