開発の目的


材料安全使用のための材料リスク情報プラットフォームの開発に関する研究

 

■■ 1 ■■ 本プロジェクトの位置付け

 システムや製品における材料の位置付けは大きいが、安全における課題を材料の課題として分離するのは容易とは言えず、そのことが問題の焦点をあいまいにしてきている。一方、社会の成熟化に伴って社会基盤施設の老朽化が増加し、材料の問題に起因する事故リスクの高まりが心配されている。
 本プロジェクトは、まず科学技術創造立国における社会技術の一環として、材料に関わるリスク情報の重要さに鑑み、安全な科学技術社会に向けての第一歩として、まず火力発電プラント等を対象として、リスクを受容しつつ社会安全を担保し、プラント材料を最適に使用するためのリスク情報プラットフォームの開発を目指すものである。
 本プロジェクトでは成果の具体性を確保するために、対象とする材料を鉄鋼、耐熱合金等とし、対象とする現象は劣化・損傷(腐食、疲労、破壊靭性、クリープ等)とする。
 本プロジェクトの成果である材料リスク情報プラットフォームを基盤として、対象と情報を拡大して、一般化することにより、他分野への適用が可能になるものと期待される。