イベントのお知らせ


 材料・システム安全研究会ワークショップ 〜工学における倫理と技術者の役割〜

 

主催: (社)未踏科学技術協会 材料・システム安全研究会

共催: (社)日本材料学会 関東支部 リスク研究会・材料信頼性部門委員会

協賛: 日本鉄鋼協会 安全率・許容応力設定調査委員会(予定)
     日本金属学会 第0分科会(予定)
     日本高圧力技術協会 許容応力データベース委員会

日時: 平成14年12月20日(金) 13:00〜17:30

場所: 化学会館 501会議室
     〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5  Tel 03-3292-6162

参加費: 無料

参加者人数: 70名(申し込み順)

事務局連絡先: (社)未踏科学技術協会
           〒105-0001 東京都港区虎ノ門 1-2-10 虎ノ門桜田通ビル7F
           TEL 03-3503-4681 FAX 03-3597-0535
           e-mail: mitoh@sntt.or.jp    URL: http://www.sntt.or.jp/

趣旨:  地球環境や健康とのかかわりから市民の安全に対する関心は高い。最近、市民の関心を引き、社会的にも大きな影響を与える科学技術が関与する事故が多く発生している。市民は健康や安全に対する関心が高い半面、科学技術の専門性の深まりとともに、科学技術情報を専門家と共有できない状況も生まれている。このため、事故の発生によって技術に対する疑念が持たれ、技術的な不具合としての事故が社会的な事件としてセンセーショナルに扱われることもある。一方、現代の日本社会においては、多くの技術者は組織の一員であり、組織と個人との便益とリスクの兼ね合いで葛藤していることであろう。
 これからの社会は科学技術の寄与がますます増えるであろう。また、欧米はもとよりわが国においても、リスクを国家が負担するのではなく、個人の選択に任せる方向に向かいつつある。このため、科学技術の中枢にいて、情報をよく知っている技術者の社会的な使命・役割は大きい。このワークショップでは、安全な社会構築を目指して、工学の倫理、企業の倫理、技術者の倫理、技術者の社会的責任、情報の公開と透明化、技術選択とリスクに対する工学・技術の役割などについて議論する。

講演題目:

司会 新田明人(電力中央研究所)
13:00〜13:05  開会挨拶
13:05〜13:45  「技術者は奇妙な専門家?!」 関西大学 齋藤了文
13:45〜14:15  「技術者は倫理を語れるか?」 海上技術安全研究所 柴田 清
14:15〜14:55  「今なぜ、企業倫理が必要なのか」 松下電器産業 池田耕一

14:55〜15:10  休憩

司会 八木晃一(物質・材料研究機構)
15:10〜15:50  「原子力技術界の倫理と技術者の責任」 京都大学名誉教授 西原英晃
15:50〜16:30  「食品工業における技術者の責任と役割」 雪印乳業 松本卓夫
16:30〜17:10  「安全と技術社会の繁栄を担うリスクマネージメント」 東京工業大学 小林英男
17:10〜17:30  総合討論 ・ 閉会挨拶