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アレクセイ・ベリック 主幹研究員らの研究成果「様々な新技術開発の糸口に:電気双極子のらせん状秩序の発見」を紹介

アレクセイ・ベリック 主幹研究員らの研究成果
「様々な新技術開発の糸口に:電気双極子のらせん状秩序の発見」を紹介
~電気双極子と磁気双極子の秩序類似性を確認~


ベルト式高温高圧装置とアレクセイ・ベリック主幹研究員

アレクセイ・ベリック 主幹研究員の合成したペロブスカイト材料を用いた研究論文が、学術誌 Science に掲載されました。

固体物質における磁気・電気双極子の秩序を解明することは、固体材料の相転移に関わる重要な課題です。多くの実験から固体物質の磁気双極子と電気双極子の自発的な秩序の間には、非常にたくさんの類似性があることがわかっていました。今から61年前、磁気双極子はらせん状の秩序をもつことが発見されました。電気双極子にも同様の秩序があると考えられていましたが、これまでの研究では実際に観察することができていませんでした。
アレクセイ・ベリック 主幹研究員らのグループは、NIMS-MANAで合成した材料物質を用いて、電気双極子のらせん状秩序を初めて確認しました。

磁気・電気双極子の秩序の解明が進むと、磁気メモリ素子や強誘電体メモリ(FeRAM)などの技術的に重要な機能特性を生み出すことを可能にし、新たなデバイス開発などといったさまざまな分野の発展が期待できます。

掲載論文


題目 : "Emergent helical texture of electric dipoles"
著者 : Dmitry D. Khalyavin, Roger D. Johnson, Fabio Orlandi, Paolo G. Radaelli, Pascal Manuel and Alexei A. Belik
雑誌 : Science (2020) Vol. 369, Issue 6504, pp. 680-684 (Online: Aug 07, 2020)
DOI: 10.1126/science.aay7356




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ナノアーキテクトニクス材料研究センター(MANA)

〒305-0044 茨城県つくば市並木1-1
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