本グループでは、材料科学的観点から、固体中の電子に由来する新しい機能の開拓を目指します。

革新的な半導体材料、超伝導材料、触媒材料などの探索にターゲットを絞り、応用を見据えた基礎研究に従事します。これまでも、IGZOに代表されるアモルファス酸化物半導体や鉄系高温超伝導体などを生み出してきました。最近は、固体中の空隙が電子によって占有されるイオン性固体物質、電子化物を提案し、その触媒応用に注力しています。この材料設計コンセプトは、0次元から、1、2次元への次元拡張に伴い、イオン結晶から金属間化合物、さらには、表面からバルク、結晶、アモルファス材料にまで広がりを見せており、その空隙内のユニークな電子を用いて、化学反応の制御、触媒応用を目指します。最近のテーマをいくつか次に示します。

電子化物的電子構造を持つ金属間化合物の探索とその応用
アンモニアの関与した化学反応に関する触媒
水素の関与した化学反応に関する触媒
特徴的な電気特性を示す薄膜ヘテロ構造の探索