量子ビット材料グループ
固体量子素子材料および量子ハードウェア材料の開発
量子ビット材料グループでは、量子計算機用途の固体材料の開発を目指しています。量子計算機中で情報を蓄える量子ビットには、欠陥や不純物を極限まで低減させた極めて高い品質の材料が求められます。本グループでは高品質材料を作製する技術に加えて、量子機能性を引き出す界面・表面制御や微細加工の手法開発を進めています。また、量子計算機では量子ビット以外の構成要素にも多くの材料が使われており、システム全体としての性能を向上させるための材料研究を行っています。
研究内容
量子計算機の研究は近年急速に進展し、小中規模システムでは動作実証が行われております。一方、量子計算機本来の潜在的能力を利用するには、ノイズへの耐性や動作環境など多くの課題を解決する必要があります。本研究グループでは、固体材料を用いた量子ビットとそのシステムの性能向上を目指し、素子の基本となる界面作製技術を基軸として、構造解析、微細加工プロセス、電気計測等を利用した総合的な材料開発を行います。