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新たな高機能性材料メソポーラス・プルシアンブルーの合成に成功

-表面積の増大によるセシウム吸着性能の向上-

Hu Ming*1 古川 修平*2 大谷 亮*3 介川 裕章*4 根本 善弘*1 Julien Reboul*2 北川 進*2 山内 悠輔*1
*1 MANA、NIMS
*2 iCeMs、京都大学 & ERATO、JST
*3 京都大学大学院工学研究科
*4 磁性材料ユニット、NIMS

MANA独立研究者の山内悠輔らの研究グループは、無数のナノ細孔(メソポーラス)をプルシアンブルーの結晶構造体中に形成させることに成功した。その結果、表面積は1gあたり330m2以上の高い値を示し、今までに報告されているすべてのプルシアンブルーの中で最も大きい表面積を達成した。

このメソポーラス・プルシアンブルーを用いて、セシウム吸着実験を行ったところ、市販のプルシアンブルーに比べて8倍以上のセシウムを吸着することに成功した。今後、これら材料の吸着材としての試験を進め、プロセスを簡略にすることで、量産化への対応をはじめ、実用に近付く展開が期待される。

図1 エッチング前後におけるプルシアンブルー粒子の形態・構造観察




記事・報道

■新聞
日刊工業新聞(2011年12月20日20面)
日経産業新聞(2011年12月26日11面)
日経経済新聞(2011年12月26日11面)
朝日新聞(2012年1月16日32面)
科学新聞(2012年1月27日4面)


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