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溶液から高移動度有機トランジスタ

基板の上に溶液を垂らして蒸気に曝すだけで世界最高移動度有機結晶トランジスタ

塚越 一仁 ( 主任研究者 )
三成 剛生 ( MANA研究員 )
劉 川 ( MANAリサーチ・アソシエイト )
瀧宮 和男 ( 広島大学工学研究科教授 )

溶液から有機結晶トランジスタを作る技術が開発され、溶液プロセスによる世界最高の電界効果移動度を有するトランジスタを、基板上にて直接作る方法が見出された。

図1.溶媒蒸気アニールによる有機半導体結晶チャネルの作製概略。溶液プロセスで作製した基板上の多結晶膜は、溶媒蒸気で結晶化する



図2.単結晶を用いた有機単結晶トランジスタの光学顕微鏡写真(左)と典型的な素子の電界効果移動度の温度特性(右)。電界効果移動度素子の計測温度を低下すると、移動度が上昇する。100K以下に冷却しても移動度が上昇。この特性は、従来の結晶トランジスタでは観測ができず、本トランジスタの特性が結晶粒界の無いバンド状伝導に基づく伝導であることを示している




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