プレスリリース
光触媒界面の吸着水及び水素結合ネットワークのナノスケール構造
-バルク水を用いた第一原理固液界面シミュレーション-
館山 佳尚 ( MANA独立研究者 )
バルク的な水を取り込んだニ酸化チタン(TiO2)アナターゼ(101)面および(001)面 と水との固液界面の第一原理分子動力学シミュレーションに世界で初めて取り組 んだ。その結果、界面の吸着水分子や強い水素結合・弱い水素結合の原子スケー ル構造が明らかになった。これらの結果は光触媒の水界面におけるH2O・OHの吸 着量や疎水性・親水性に対する知見を与え、光触媒の界面反応メカニズムの理解 に大きく貢献するものとなっている。