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重希土類元素ジスプロシウムを使わない高保磁力ネオジム磁石

宝野 和博 ( MANA主任研究者 )

ハイブリッド車の駆動モータに使われるネオジム磁石の高保磁力化に必須の重希土類元素(重レアアース)であるジスプロシウムを用いずに、原料粉の保磁力を高める方法が開発された。

図1 250 nmのナノ結晶から構成されるNd-Fe-B系HDDR磁粉の走査電子顕微鏡像。(a)は拡散処理前の保磁力16 kOeの磁石、(b)はNd-Cu合金の拡散処理後の保磁力19.6 kOeの磁石の組織。(b)では暗く観察されている磁石の結晶が明るく観察されるNdの濃化した相により分断されている


図 2 Nd-Cu 合金の拡散処理後の磁石の3次元アトムプローブによる元素分布。結晶粒界のところでNd 濃度とCu 濃度が高くなっている。この2 nm 程度のNd 濃化層の存在により、結晶間の磁気的な結合が弱くなり、保磁力が向上する




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