松村 亮 主任研究員 (半導体ナノ構造物質グループ）が、国際会議MRM2023/IUMRS-ICA2023において、「MRM Poster Award 2023: Silver Award」を受賞しました。本賞は、材料科学の進展に寄与する先進的な研究を行った研究者に贈られます。

受賞対象となった研究は、次世代の光電融合エレクトロニクスを実現する基盤材料の開発技術に関わるものです。松村研究員は、連続波（CW）レーザーを用いた新しいゲルマニウム系薄膜の高速結晶成長技術を開発しました。この技術により、非常に高い伸長歪を有するゲルマニウム系薄膜の結晶成長に成功。世界最高レベルの活性度を持つn型ドーピングがゲルマニウム系薄膜で初めて達成され、その光学特性の顕著な向上が実証されました。

MRM2023/IUMRS-ICA2023は、日本MRS（MRS-J）が2019年に立ち上げた先進材料科学技術の進展を目指す国際会議MRMと、国際機関International Union of Materials Research Societies（IUMRS）が主催する新材料・新素材に関する国際会議IUMRS-ICAが共同で開催したものです。この共催は、国際学会の範囲を広げ、より多岐にわたる分野での学際的な協力を促進することを目的としています。