クリスチャン ヨアヒムMANAサテライト主任研究者が、ヨーロッパ融合研究プロジェクト（European Integrated Research Project）「AtMol（原子スケール・単分子論理ゲート技術Atomic Scale and Single Molecule Logic Gate Technologies）」（2011-2014)の開設と調整への貢献を讃えられ、「Europe's Rising Stars 2015」に選定され、2015年12月16日にその授賞式が行われました。

「AtMol」は11のパートナーと総額960万ユーロの資金を基に、原子スケールの精度で分子チップを製造するための総合的なプロセスフローを確立することをその目的としました。このプロジェクトでは、単原子の制御によって分子もしくは原子の導線から成る回路を組み立てることに挑戦し、単一分子または数個の原子を平面上に一つずつ配置することによって微細な電子論理ゲートを作製できることを示しました。このような研究に基づいて作製される分子サイズのプロセッサーは、産業における現在の限界を乗り越え、持続可能な未来に向けた低エネルギー消費の実現への貢献が期待されます。

「Europe’s Rising Stars」は、民間または政府の連携機関によってフランスにて開始され当該の年内に完了したヨーロッパのプロジェクトで、とりわけ成功したものに授与される賞で、フランス政府によって、ヨーロッパでの研究におけるフランスの関与の強化を目的として2013年に創設されました。