機構の動き

韓国・国立地球科学資源研究所と研究協力の覚書を締結

 ナノマテリアル研究所(青野正和所長)は、平成16年3月24日、韓国の国立地球科学資源研究所(KIGAM, Tai Sup LEE所長)と、ナノ粒子分野での研究協力に合意し覚書を締結しました。この覚書は、KIGAMが有するナノ磁性体粒子に関する無機化学及び化学工学分野の研究ポテンシャルと、ナノマテリアル研究所がこれまで磁性流体、高密度磁気記録パターン媒体、磁気粘性流体分野で先導してきた研究ポテンシャルを合わせ、ナノ磁性体粒子の基礎と応用に関して将来にわたる研究協力関係を合意したものです。この覚書に基づいて、このほど韓国政府に対してナノ磁性粒子の二次元配列と超高密度磁気記録媒体に関する共同研究プロジェクトを提案しました。


クロトー教授、ICYSをご訪問
 平成16年4月27日、英国サセックス大学教授で、炭素フラーレン(C60)の発見により平成8年にノーベル化学賞を受賞されたハロルド・クロトー教授がエグゼクティブアドバイザーとしてICYSをご訪問されました。10人の ICYSフェローに、クロトー教授と1対1で自分の研究内容を説明しアドバイスを得るという、ワン・オン・ワン・ディスカッションの機会が与えられました。終了後のパーティーでは、クロトー教授から「私のノーベル賞は偶然の産物。他人は全く興味がないけれども自分にとっては面白い実験から発見しました。自分が面白いと思ったことをぜひ研究してください。」という激励の言葉をいただきました。


若手国際研究拠点設立シンポジウムを開催
「卓越した若手研究リーダーの発掘と育成」
  若手国際研究拠点(ICYS)の設立シンポジウムが平成16年6月1日、東京・新丸コンファレンススクウェアで開催されました。芝浦工業大学の江崎玲於奈学長による若手研究者の育成に関する示唆に富んだ講演に続き、北陸先端科学技術大学院大学の潮田資勝学長、米国スタンフォード大学の西義雄教授から、国際化と人材育成に関する事例の紹介と提言をいただきました。シンポジウムの後半ではICYSの板東義雄センター長からICYSのこれまでの活動に関する報告が行われた後、読売新聞の浅羽雅晴編集委員、日立金属の生駒俊明取締役よりICYSに対する期待と要望が寄せられました。190名という多数の参加者で会場は熱気につつまれ、ICYSに寄せられる期待の大きさが感じられました。

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