機構の動き

新フェローの紹介

青野 正和
(あおの まさかず)

工学博士(1972年)。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。無機材質研究所研究員(1972年)、同主任研究官(1976年)を経て、理化学研究所主任研究員(1986年)、大阪大学大学院工学研究科教授(1996年)。2002年8月物質・材料研究機構ナノマテリアル研究所長に就任(大阪大学と併任)。2004年4月 物質・材料研究機構フェローに就任。
就任にあたって
 このたび NIMS フェローに就任することになり、一昨年ナノマテリアル研究所長に着任した際とは違った緊張を感じています。世界的なナノテクノロジー研究の大きな流れの中で、NIMS 独特(オンリーワン)の研究を展開して世界を先導するという計画にナノマテリアル研究所長としての神経を集中していますが、具体的な研究においても先頭に立てとの意味であると、このたびのフェロー就任を受けとめています。全力をもって事にあたる所存ですので、皆様の益々のご支援をお願い申し上げます。
立石 哲也
(たていし てつや)

工学博士。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工業技術院産業技術融合領域研究所総括融合研究官、東京大学大学院工学系研究科教授、東京電機大学理工学部教授を経て、2004年4月 物質・材料研究機構フェローに就任。
就任にあたって
 工技院,東大、産総研、東京電機大と30年余の生体工学研究の長旅の後、4月1日にNIMSのフェローに就任しました。実は2年半前既に、生体材料研究センターのアドバイザリーディレクターを併任していたので、ここの文化にはなれ親しんでおります。現在、フェローに就任されている堀池先生,青野先生とは、昭和58年に科学技術庁長官賞研究功績者の同時表彰を受けており,それぞれの研究生活の軌跡を経て21年ぶりに再会合したことに運命的なものを感じます。私自身が旗振りをして始めた、細胞から組織・臓器を再構築するという「再生医工学」の実用化と産業化が私の最後の使命と考え、全力を尽す所存です。
中澤 弘基
(なかざわ ひろもと)

理学博士。大阪大学大学院理学研究科博士課程修了(1969年)。大阪大学産業科学研究所、科学技術庁無機材質研究所特別研究官、東北大学大学院理学研究科教授を経て、2004年4月物質・材料研究機構フェローに就任。
就任にあたって
 第一の任務は、シンクロトロン放射光施設SPring-8のNIMS専用ビームラインを、皆様の研究に利用して頂き、世界一級の成果を挙げるように運営することです。新規開発を待たずとも、極めて高輝度で平行なビームを用いた既設の設備は大きな可能性を秘めています。研究面ではNIMS内外の学兄と共に、生命起源の物質科学というべき新領域を拓いてフェロー職の任を果たしたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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