機構の動き

上海応用物理研究所とMOUを交換

 ナノマテリアル研究所では、中国科学院上海応用物理研究所核分析技術部門との間でビーム技術とナノ科学分野での研究協力に関する覚書を3月に交換しました。上海応用物理研究所は、1950年代に上海原子核研究所として設立され、放射性同位体の利用技術やイオンビーム利用の分野で牽引役を果たしてきました。現在では、カーボンナノチューブやナノ粒子などのナノテクノロジーや放射光の分野で活発な活動を展開しています。最近、中国科学院が策定したナノテクノロジー推進プロジェクトの2大拠点の一つが上海応用物理研究所に設置されるなど、ナノ科学に関する研究体制がいっそう強化されたことを受け、両研究所間で互いの研究活性を高めるべく、ビーム技術とナノ科学に関する研究協力を進めます。


マックスプランク鉄鋼研究所とMOUを調印
 平成16年2月26日、超鉄鋼研究センターはマックスプランク鉄鋼研究所(ドイツ・デュッセルドルフ市)とMOU(覚書)を調印しました。永年の交流をベースとして、両者の相互訪問・人材交流、さらに両者が協力して国際的な鉄鋼に関する研究成果交流を促進することなどを合意しています。当日は記念シンポジウムを催し、相互の研究紹介を行い相互理解を深めました。今回のMOU調印は、鉄鋼材料基礎研究の国際交流をさらに促進するものと期待されます。


第2回NIMS国際コンファレンス
「光触媒とその応用技術−現状と将来展望−」を開催

 平成16年2月1日より3日間、上記国際コンファレンスが葉山にある湘南国際村センターで開催されました。日、独、伊、米、中、韓、仏、英、加、台、チェコなどから150名余が参加し、35件の口頭発表(基調講演、招待講演等)および62件のポスター発表が行われ、熱心な議論が交わされました。NIMSからも口頭発表1件を含めて17件の発表があり、参加者の関心を集めました。サブタイトルに示されるように、基礎から応用に亘った総合的な内容で参加者からも好評でした。また、開催場所の交通事情から参加者の大部分が会場に泊まり込み、真夜中まで交流の時間が続くなど大変有意義な会議でした。

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