機構の動き

欧州連合 欧州委員会が来訪

 平成15年12月5日に、欧州連合(EU) 欧州委員会(フィリップ・ビュスカン委員・科学技術担当大臣ほか)がNIMSに来訪されました。当日は、ナノマテリアル研究やEUとの国際協力などに焦点をあてて懇談を行いました。また、SQUID(超伝導量子干渉素子)の研究開発やナノテスターと原子スイッチの研究開発に関する研究現場をご視察されました。

韓国 浦項産業科学研究院 洪院長ほかが来訪
 平成15年11月7日に、韓国 浦項産業科学研究院(RIST)の洪相 院長、同部品・新素材研究センターの朴 炳鶴センター長らがNIMSに来訪され、岸理事長、野田材料研究所長、新谷ディレクターらと会談されました。今回は、同年7月にNIMS材料研究所との研究協力覚書に締結したことを受けての来訪になります。
 現在、同研究院と材料研究所では、スマート材料やそれを用いたデバイスの開発について共同研究を進めています。

プレスリリース

安価でアレルギー性の低い歯科部材の共同開発を開始

 生体材料研究センターの塙 隆夫ディレクター、黒田大介研究員とデンツプライ三金(株)の研究開発チームは、高い力学的強度と耐食性を有するニッケルフリーステンレス鋼を素材とする歯科部材の共同開発を開始しました。共同開発では、NIMSが開発したニッケルフリーステンレス鋼の製造技術とデンツプライ三金(株)の優れた歯科部材製造技術とを融合させることで、小型で複雑な形状の歯科部材を安価に製造する技術の開発を行います。力学的強度、耐食性や生体適合性を高めるため、新しい歯科部材製造技術を確立することで、平成16年度中のニッケルフリーステンレス鋼製の歯科部材・器具の販売を目指します。


インターネット電子顕微鏡の理科教育現場への導入に成功
 ナノマテリアル研究所の古屋一夫ディレクターらのグループは、文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の協力により、インターネットを介して遠隔操作・観察・分析等を行うことのできるインターネット電子顕微鏡の高等学校への導入に成功しました。これまでは日本科学未来館(東京・お台場)との間で本システムの接続試験を行い、試験運用で多くのデータを取得してきました。今回、SSH指定校2校を通して教育現場での運用が開始されたことは、科学技術教育全般に大きなインパクトを与え、理科教育・研究分野においても非常に有用であると期待されます。

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