プレスリリース

産学独連携ベンチャー企業
「(株)材料設計技術研究所」が発足

 NIMS、産総研、東北大学、九州工業大学及び(株)インターサイエンスの産学独の5機関が連携して、ベンチャー企業「(株)材料設計技術研究所」が平成15年9月12日に発足しました。同社では、我が国発の論理的な「材料設計技術」の確立を目指し、データベース、コンピュータソフトウェアなどの販売・コンサルティングを通して、次世代の材料設計技術を世界的に提供していく予定です。



物質研古川主幹研究員がベンチャー企業の運営に専念
 物質研究所の古川保典主幹研究員は、平成12年10月に設立したベンチャー企業「(株)オキサイド」の代表取締役社長に就任して、研究成果活用事業に取り組んできました。設立から約3年を経過しますが、企業との事業・資本提携を行うなど同社の業績は順調に推移しています。今後、ベンチャー企業として更なる発展を図るため、平成15年9月30日付けでNIMSを退職し、同社の運営に専念することとなりました。なお、本年8月には、NIMSが支援を行う「NIMSベンチャー企業」第2号として同社を認定しています。



電子線照射による新しいナノ樹木状構造の作製に成功
 ナノマテリアル研究所の古屋一夫ディレクターらのグループは、有機金属ガスに収束した電子ビームを照射して、直径3nm以下の多数の枝を有するナノ樹木状構造の作製に世界で初めて成功しました。今回の研究成果により、基板上に任意のナノサイズの2次元的なパターンを描き、その上に3次元的なナノ樹木状構造を作製することも可能になるため、表面効果デバイス、センサー、ナノサイズ触媒及び触媒を担持する構造物の作製・配置などの研究開発や、化学、生物、製薬などの分野で広く応用が期待されます。



短 信
データシート発行
 NIMSでは、中期計画における知的基盤の充実に向けた取り組みの一環として、低合金鋼を対象とした大気腐食特性と開発指針の取得を図り、「No.0 腐食特性データシートの作成計画」及び「No.1 Fe-NiおよびFe-Cr系2元合金の大気腐食特性データシート」の腐食データシートを発行しました。
 また、最長約18万時間(約20年6ヶ月に相当)で破断した試験片を含むクリープ破断データなどをまとめた「No.36B 圧力容器用焼入焼戻しクロムモリブデン鋼鋼板 ASTM A542/A542M(2.25Cr-1Mo)」のクリープデータシートを発行しました。

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