機構の動き

米国真空学会フェローにナノ研青野所長が選出

 ナノマテリアル研究所の青野正和所長は、この度、米国真空学会(American Vacuum Society:AVS)のフェローに選出されました。本年11月5日にバルチモアで開催された第50回AVS国際シンポジウムにおいて授賞式が行われました。受賞理由は、「表面におけるナノ構造の形成ならびに低速イオン散乱による表面解析に関するパイオニアとしての研究」での研究業績が認められたためです。日本人のAVSフェロー受賞は、1998年の林主税先生(元日本真空(株)会長、現(株)アルバック相談役最高顧問)、1999年の堀池靖浩先生(元東京大学教授、現NIMSフェロー)に続き3人目です。



韓国科学技術省21世紀フロンティアR&Dプログラムに
よる「ナノ構造材料技術開発」と共同研究を開始

 材料研究所ナノ組織解析グループ(ディレクター:宝野和博)は、韓国科学技術省21世紀フロンティアR&Dプログラムによる「ナノ構造材料技術開発」プログラムの一環として、ナノ構造材料技術センター(ディレクター:Sang-Hee Suh博士)の委託を受け、「ナノ構造材料技術開発」に関するKIST (Korea Institute of Science and Technology)との共同研究を開始します。本研究では、KISTのKyung Tae Hong博士らとともに、金属系ナノ構造材料のナノ組織の原子レベル解析に関する研究を共同で行います。本研究課題を遂行するために、KISTから研究資金と博士研究員の派遣を受け入れ、上記プロジェクトで開発される金属系ナノ材料の微細組織を、3次元アトムプローブなどを活用して原子レベル解析を行い、ナノ材料の力学特性とナノ組織の因果関係を確立し、高強度、高靱性、高機能性材料の開発に貢献する予定です。



第2回スイス−日本生体材料合同ワークショップを開催
 第2回スイス−日本生体材料合同ワークショップ(Second Swiss-Japanese Workshop on Biomaterials)が、11月5日〜7日の3日間、NIMS千現地区及びつくば国際会議場(エポカル)にて、NIMS及びスイス国立財団の主催で開催されました。スイス側から12名の研究者及び在東京スイス大使館の科学技術担当官が、日本側からは岸理事長、田中生体材料研究センター長、岡野日本バイオマテリアル学会会長を始め、25名の著名な生体材料関係の研究者が出席しました。会議はクローズドで行われましたが、活発な議論が交わされ、人的交流、共同研究の推進などが話し合われました。次回は2005年にスイスでの開催が決定しています。






受 賞
平成15年秋の叙勲
 ・藤木良規(元無機材研所長)
      瑞宝中綬章「科学技術研究功労」
 ・永田徳雄(元金材技研第5研究グループ総合研究官)
      瑞宝小綬章「科学技術研究功労」

 ・江良 皓(元無機材研第6研究グループ総合研究官)
      瑞宝小綬章「科学技術研究功労」
 ・永田義孝(元金材技研管理部庶務課長)
      瑞宝双光章「科学技術行政事務功労」

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