機構の動き

平成14年度独法業務実績評価の結果について
評価・国際室

 7月15日、16日に、文部科学省独立行政法人評価委員会第2回物質・材料研究機構部会を開催し、平成14年度の業務実績ヒアリングが行われました。第10回文部科学省独立行政法人評価委員会総会(本年8月)で決定されたNIMSの業務実績に対する全体評価の概要は以下のとおりです。
 全体評価は文章でのみ記述されるため、具体的な採点は明記されていませんが、採点された33の評価項目のうち28項目までがA評価であることなどから、NIMSの全体評価はA相当であったと考えられます。
 今後は、各項目における評価委員の業務改善コメントを真摯に受け止め、中期計画期間における最終的な全体評価に向けて、平成15年度以降も更なる業務の改善や新たな取り組みを推進していく必要があります。
○評価結果の概要
 世界的マテリアル・サイエンス研究所を目指し、組織運営に関して積極的かつ適切な改善の努力が行われ、多くのプロジェクトで国際的水準を抜く研究成果が得られている。昨年度に引き続き、中期計画は順調に推進されており、現段階では、中期計画を十分達成し、それを上回る成果が得られるものと判断される。
 研究システムの構築については、特に優れた実績を上げている。昨年度は、機構の新体制を整備構築し、研究を主体とした事業活動に踏み出したが、今年度においては、将来の発展が期待される研究や目標指数の着実な向上を通して、順調に成果が現れつつあると見られる。一方、研究者交流、中間管理職等のマネジメント訓練、トップの考え方の職員に対する浸透などの点で工夫が必要である。また、個人業績評価の取り組みは評価するが、事務職員への導入も含め、さらに充実が必要である。
 研究活動レベルについては、着実に向上している。また、まだ不十分ながら、研究の位置付けにおいて社会的インパクトなどをかなり意識するようになってきている。研究者の意識改革も全体として良い方向に行われている。研究業績の一つとして、論文の引用パフォーマンス指数で上位を占めていることは評価される。
 代表例として、ナノ物質・材料研究分野の推進や研究成果の社会への還元の努力は高く評価される。一方、知的基盤の整備については、計画どおりに進んでいるが、機構の役割等も踏まえつつ、充実させることが必要である。
○その他
 各研究やプロジェクトの報告の際、研究成果だけでなく、今後、何をクリアしたら実用に結びつく(あるいは中期計画が達成される)という課題を挙げ、今後の取り組みを話す方が良いなどの意見があった。評価方法については、さらに充実が必要である。



中期計画の中間点を迎え、岸理事長が講話
 独立行政法人としてNIMSが発足して2年半が経過しました。5年間の中期計画の中間点まで来たことになります。この中間点にあたる平成15年10月1日(水)に、NIMS全職員を対象に岸理事長の講話が行われました。岸理事長はこれまでの2年半の経緯と成果を振り返りつつ、今後のNIMSのあり方などについて全職員に向けて所信を表明されました。同時に「中期計画の中間点において」と題した小冊子を全職員に配布しました。

講話の様子(千現地区講堂にて)



秋篠宮同妃両殿下 NIMSお成り
 秋篠宮同妃両殿下は、平成15年10月14日(火)に第6回アジアデザイン国際会議開会式御臨席及び茨城県地方事情御視察の一環として、NIMSにお成りになり、千現地区研究本館1階展示室及び組織制御実験棟展示コーナーをご視察になりました。

超鉄鋼研究開発の概要説明
(組織制御実験棟にて)






人事異動
○9月30日付
植田昭彦  出 向 文部科学省(研究業務部長)
○10月1日付
吉原一紘  兼 免 材料研究所長(理事)
野田哲二  昇 任 材料研究所長(材料研究所ディレクター)
木戸義勇  昇 任 ナノマテリアル研究所副所長
          (ナノマテリアル研究所ディレクター)
中村英俊  転 任 研究業務部長(文部科学省大臣官房付)

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