NIMSフォーラム2003
〜物質・材料研究機構の最先端研究と技術移転〜

開催のごあいさつ

物質研究所
電子セラミックスグループ
NIMSフォーラム実行委員長

羽田 肇


 独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)では、「使われてこそ材料」の理念の下に、特許の実施等の技術移転、共同研究を通じた産業界との連携・交流を積極的に推進しています。一昨年には機構内TLOともいえる技術展開室を設置し、研究成果をベースとした特許出願とライセンス、技術マーケティング、ベンチャー企業の設立支援等の活動を進めているところです。
 このような趣旨から、NIMSでは、技術移転につながる最新の研究成果を公開し、研究交流や技術交流の場とする「NIMSフォーラム」を開催しています。昨年開催した第1回フォーラムは、企業、大学、研究機関より300名余の来場者を集め、52件の技術相談を受け、多くの共同研究契約、実施許諾契約に至りました。
 第2回となる今年は、11月21日(金)10時〜17時に、東京ビッグサイト国際会議場(東京都江東区有明)にて開催する予定です。
 午前中に行われる第1部NIMS研究トピックスでは、NIMSの最新の研究成果について、ユニット長より発表されます。午後に入ってからの第2部NIMS技術移転トピックスでは、技術移転・商品化に近い研究成果について研究者より発表されます。
 ナノテクノロジーを活用した高密度磁気記録媒体、電子デバイス用材料などの開発や、光触媒や磁気を用いた環境ホルモン浄化技術といった環境へ配慮した研究開発、生体接着剤など医療分野への応用、SQUIDを用いた非破壊検査、異物混入検査や、大気腐食試験装置など検査技術の開発、強度2倍・寿命2倍の超鉄鋼材料の商品化など、幅広い分野に応用されるNIMSの研究成果について紹介します。
 当日は東展示ホールにて、日刊工業新聞社主催「ナノテクソリューションフェア」や「国際新技術フェア」なども開催されます。振るってご参加ください。

写真 昨年の第1回「NIMSフォーラム」(芝パークホテルにて)


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