機構の動き

第7回超鉄鋼ワークショップを開催
 「使える材料、活かす新構造」を主題とするワークショップを6月23日、24日につくば国際会議場で開催しました。本ワークショップの大きな特徴は「使われてこそ材料」をモットーに、ユーザー側とメーカー側の研究者・技術者が議論して情報と認識を共有する場を提供することにあります。今回も、「超鉄鋼を活かした新鋼構造の提案と課題」、「高強度・高機能構造体を実現する溶接・接合技術」など合計11の口頭発表セッションで51件の発表があり、土木・建築および自動車の研究技術者の方々と活発な意見交換を行うことができました。また、116件におよぶポスターセッションでは、超鉄鋼研究プロジェクト成果の技術移転状況も紹介しました。
 今回、中国の研究者の方々が不参加を余儀なくされたことは残念でした。しかし、基調講演予定者のH.Dong博士(中国鋼鉄研究総院)は事前に発表資料をお届け下さり、参加者の方々は当日代読により博士の最新研究成果を知ることができました。Dong博士をはじめ、参加を予定されていた中国研究者の方々に深く感謝致します。
 私達は、基調講演を頂いたアーヘン工科大学D.Senk教授の言葉“Steel means Future. Metallurgy is One of the Keys.”を胸に、「造れるから使えるへ」とプロジェクトを着実に推進していきます。ご参加頂きました411名の方々、どうもありがとうございました。




第18回マグネットテクノロジー国際会議(MT-18)を主催

 18th International Conference on Magnet Technology(MT-18)が、2003年10月20日〜24日に岩手県盛岡市で開催されます。この会議はマグネット技術に関するもっとも権威ある国際会議として、隔年に欧州、アメリカ、アジアの持ち回りで開催されてきました。前回はスイス・ジュネーブで開催され、CERNが主催しました。
 今回は、NIMSと岩手県が共同で主催し、議長を強磁場研究センター長(和田 仁)が務めます。さらに、センターは事務局を担当し、一丸となって会議の運営にあたります。論文発表の申し込みは530件を越え、世界中の科学者・技術者が多数参加する予定です。
 この会議は、これまで素粒子加速器や核融合がテーマの中心でした。MT-18では、センターが取り組んでいる強磁場NMR(核磁気共鳴)、伝導式冷却強磁場マグネット、磁気プロセッシングなどの新規分野に関する幅広いテーマが取り上げられます。



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