NIMS認定ベンチャー企業第1号が発足
 NIMSでは、機構発の研究成果の実用化を促進することを目的として、ベンチャー企業に対し、研究施設および設備の有償使用、特許の実施許諾における優遇措置などの支援を行う「NIMSベンチャー企業支援制度」を平成15年1月に発足させ、職員によるベンチャー企業設立を促進しています。この支援制度に基づき、NIMSは本年5月27日、物質研究所の北村健二(きたむら けんじ)ディレクターらが本年5月20日に設立した有限会社SWINGを、「NIMSベンチャー企業」第1号として認定しました。
 有限会社SWINGでは、NIMSにおいて開発された光学用のセラミック製品や光学機械器具等の製造販売などを行う予定にしており、初年度(平成15年度)の売上高は600万円を見込んでいます。




マックスプランク金属研究所とのワークショップを開催
 NIMSとマックスプランク金属研究所(ドイツ)との第2回ワークショップを5月28日、29日に開催しました。これは、2002年に締結した両機関の姉妹機関協定に基づくもので、第1回ワークショップは昨年10月にマックスプランク金属研究所(ドイツ・シュツットガルト市)で開催しました。
 今回は、ドイツ大使館の一等参事官科学技術環境担当マテス博士が来賓として出席され、マックスプランク金属研究所から6名、NIMSから10名の発表がありました。ワークショップでは、ナノ物質・材料から生体材料、計算材料科学にわたる幅広い分野で熱心な議論が展開されました。ワークショップ終了後には、NIMSの施設・装置の見学が行われました。今後も定期的にワークショップを開催することで、両機関における実質的な共同研究の進展が期待されます。



NIMS公式ホームページをリニューアルします!
 NIMSでは、本年7月より公式ホームページを全面リニューアルします。「わかりやすく」「見やすく」を基本方針として、トップページデザインを一新しWebコンテンツの見直しを図りました。また英語版を充実させ、世界に開かれた研究機構としてグローバルに情報発信を行っていきます。
 今後は、更に趣向を凝らし、タイムリーな情報発信、利用しやすいホームページ作りに取り組んでいきます。アドレスは、http://www.nims.go.jp/ です。ぜひご覧下さい。



人事異動情報
○6月1日付
平野敏幸  配置換 材料研究所ディレクター(材料研究所主席研究員)
升田博之  配置換 材料研究所ディレクター(材料研究所主席研究員)
松下明行  配置換 材料研究所アソシエートディレクター
          (材料研究所主席研究員)
羽多野毅  配置換 ナノマテリアル研究所アソシエートディレクター
          (ナノマテリアル研究所主席研究員)



行事(2003.6〜2003.9)
2003年
6月6日〜  7日 第2回産学官連携推進会議への出展
       (国立京都国際会館、主催:内閣府ほか)
     16日 文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクト
       平成14年度放射光グループ研究成果報告会
       ((財)大阪科学技術センター)
  24日〜25日 第7回超鉄鋼ワークショップ(つくば国際会議場)
  24日〜27日 第20回フォトポリマーコンファレンス
       (千葉大学けやき会館:千葉市稲毛区)
7月15日〜18日 Inter Opto '03への出展
        (幕張メッセ 国際展示場、主催:(財)光産業技術振興協会)
  29日〜31日 サイエンスキャンプ2003(NIMS千現地区・並木地区)
8月 6日〜 8日 平成15年度茨城県中学生ミニ博士コース
       (NIMS千現地区・並木地区)



短 信
物質・材料データベースの提供を開始
 NIMSでは、知的基盤の充実に向けた取り組みの一環として、新材料の開発に役立つ各種データベースの提供を開始しました。提供情報は、(1)構造材料に関するデータベース、(2)物質・材料別の各種特性に関するデータベース、(3)高機能物質に関するデータベースの3分野、11種類で「NIMS物質・材料データベース」としてインターネットを介して公開しました。詳しくは、http://mits.nims.go.jp/をご覧下さい。
データシート発行
 NIMSでは、知的基盤の充実に向けた取り組みの一環として、疲労データシート No.91, No.92 を発行しました。今回発行した No.91 では、橋梁や船舶などの構造物で使用される溶接構造用圧延鋼(SM490B)に関して、108サイクルまでの溶接継手の疲労特性を明らかにしています。また、No.92 では、チタン合金(Ti-6Al-4V)に関して、1010サイクル(10ギガサイクル)までの超高サイクル域における疲労寿命特性を明らかにしています。


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