機構の動き

NIMS初フェローに堀池靖浩先生が就任
 NIMSは物質・材料の分野で卓越した研究業績を挙げ、NIMSへの大きな貢献が期待できる研究者を迎え入れる「フェロー」を新たに設置し、その第1号として、東京大学大学院工学系研究科教授の堀池靖浩先生に就任をいただきました。
 海外では、研究設備を与えられ自由に研究を行う上級研究員として、フェローが位置づけられています。堀池先生は、簡単に血液分析が可能なヘルスケアチップの開発を推進され、日本における在宅検査用チップの先導者として知られています。NIMSでは、生体材料研究センターでバイオ分野の研究にご指導をいただきたいと期待しています。


NIMSフェロー就任にあたって
 本年3月末に東京大学を定年退官し、4月1日に物質・材料研究機構に参りました。フェロー職に恥じない仕事を残すべく、全力を尽くす所存です。第一に為すべきことは、無痛針による微量の採血を分析し、多項目の健康・病状マーカを在宅で診断できるヘルスケアチップの創製とそのシステム化を産官学の連携により確立することです。更に、バイオとナノ技術の融合による体内チップの開発や一分子認識に基づく診断・治療にも挑戦します。ご支援を賜わるようお願い申し上げます。
堀池靖浩(ほりいけやすひろ)
工学博士。昭和43年3月早稲田大学大学院理工学研究科応用物理専攻修了。東京芝浦電気(現(株)東芝)。広島大学工学部教授、東洋大学工学部教授、東京大学大学院工学系研究科教授を経て、平成15年4月1日より物質・材料研究機構フェローに就任 。








平成15年度年度計画及び予算について

研究資源室


 NIMSは本年3月に平成15年度年度計画を定め、文部科学大臣あて提出いたしました。平成15年度は中期計画の3年度目に入ることから、中期計画に定められた事項を達成するため、これまでの進捗状況を踏まえ平成15年度に実施すべき事業内容を定めております。詳しくは、以下のホームページアドレスにてご覧いただくことができます。
http://www.nims.go.jp/nims/former/mission/nendo15.pdf
 また、平成15年度予算は、以下の表のとおりです。国の厳しい財政状況下ではありますが、業務経費については前年度予算以上の額を確保しました。施設整備費については「ナノ/生体材料実験棟」及び「1GHz級高分解能NMR(分子構造解析)施設」を竣工させる計画となっています。さらに、受託事業収入については、文部科学省の「経済活性化のための研究開発プロジェクト」に関する受託事業が新たに開始されることなどから、前年度よりも大幅に増額しております。

表 平成15年度予算

(単位:百万円)

収 入
運営費交付金
16,500
施設整備費補助金
291
無利子借入金
5,077
雑収入
57
受託事業収入等
4,155

26,081

支 出
運営事業費
16,557
うち人件費
6,020
業務経費
10,537
施設整備費
5,369
受託事業等(受託に伴う
間接経費含む)4,155

26,081



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