科学技術週間行事 開催報告


 毎年4月18日の発明の日を含む一週間を科学技術週間と位置づけ、全国的に科学技術に関連した行事が行われています。今年の科学技術週間は4月16日(月)〜22日(日)に開催され、当機構では、4月19日(木)に千現地区、並木地区及び桜地区の一般公開を、20日(金)に目黒地区の一般公開を実施しました。また、21日(土)には、青少年向け特別企画として、千現地区では 「ピューター・クラフトに挑戦してメダルを作ろう」と題した体験型の実験を行い、家族連れや小中学生を中心に金属に親しんでいただきました。並木地区では 「炭素−驚異の材料」と題した実験を含めた特別授業を行い、参加した中学生たちが、炭素の持つ様々な特性について理解を深めました。
 科学技術週間行事に携わった方々の体験談を以下にご紹介します。
千現地区 「ピューター・クラフトに挑戦してメダルを作ろう」
 今年から当機構のメンバーとなった私は、関係者の方にご無理を言いこの企画のスタッフとして初めて参加させて頂きました。当日は、参加者の作製した鋳型にスズを流し込む“鋳込み”を担当し、スタッフや参加者の方々と一緒に“ものづくりの楽しさ”を感じることが出来ました。溶解したスズから自分の好きな形が出来る過程を、目を輝かせて見ていた人達に会うために、来年もこの素晴らしい企画に是非とも参加したいと思います。また、このような機会を与えて下さった関係者の方々に感謝いたします。

材料研究所 生体材料研究チーム 黒田 大介  午前中は冴えない天気にも関わらず、途中からは順番待ちの参加者が多くなり、机を増設する盛況ぶりでした。小さいお子さんに鋳型のレンガ彫りを教え、出来上がった型にスズを流し込み、固まって完成したメダルを渡す。その合間に机の掃除をして・・・と、忙しくも楽しく作業させていただきました。簡単な器具で、世界に1つしかない作品が次々と出来上がっていくのを見て、毎日金属に接しているはずの私自身が、金属をより身近なものに実感できました。企画が始まる前に、見本として急遽作成したニコちゃんマークの自作メダルは、もちろん私の大切な宝物になっています。

材料研究所 材料創製研究グループ 戸田 佳明


並木地区 「炭素−驚異の材料」

 参加したのは中学生30人。構造模型で学んだあと、ダイヤモンドや活性炭の特性・機能を知る3つの実験を行いました。その3つとは、「硬さを調べる」「ダイヤモンドを燃やす!?」「活性炭で水をきれいに」。感想文と一緒に、自分の自由研究のレポートを送ってくれた人もいました。「(自由研究では)どうして水がきれいになるのかがいま一つ分かりませんでした。なので今回の活性炭の実験は、とても楽しかったしよく分かりました。でも、電子顕微鏡で見られなかったのが残念です。そこでお願いなのですが、活性炭の電子顕微鏡写真を何枚かできればください」なるほど。アイディアをありがとう。写真はもちろん送りますよ。お楽しみに。

物質研究所 ソフト化学研究グループ 中野 智志








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